毎日Eトレ!【1628】ついに来たか! 覚悟を決めるときの比喩表現
デイビッド・セイン先生が教える
音楽好きのための英語フレーズ

英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。音楽に関わるフレーズを解説する今回のテーマは、覚悟を決めるときの比喩表現、です。
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After forgetting her lines in rehearsal, the soprano had to face the music on opening night.
リハーサルで台詞を忘れてしまったソプラノ歌手は、初日公演で現実と向き合わなければならなかった。
現実と向き合う
音楽にまつわる表現の一つに、face the music というイディオムがあります。動詞の face は「〜に向き合う」という意味なので、このフレーズを直訳すると「音楽に向き合う」となりますが、実際には「現実に直面する」「結果を受け止める」といった意味の比喩表現です。
今回の例文は、リハーサルで失敗した歌手が、本番で困難が予想される中、逃げずに舞台に立つ場面を描いており、opening night(初日公演)の心理的プレッシャーに立ち向かう様子を表しています。この face the music という言い回しの語源は、兵士が懲罰を受ける際に軍楽隊の演奏とともに立たされたことだという説があります。その状況から、ネガティブな結果を受け止める覚悟を示す表現として使われるようになったようです。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
He skipped every practice that week, so he had to face the music during the match.
1週間ずっと練習をサボった彼は、試合中にツケを払う羽目になった。
▶この例文では、face the music が「(自分の行動の)結果を受け入れる」というニュアンスで使われています。skip は「~をサボる」という意味の口語表現で、文全体として、練習不足のせいで試合中に苦労し、それを受けている状態を表しています。「自業自得だな」と内心思いながらプレーしているようなイメージですね。
講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
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日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
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