毎日Eトレ！【1633】比較構文の罠にハマるな！
デイビッド・セイン先生が教える
IELTSスコアアップのコツ
セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください！今回は、比較構文の罠にハマるな、です。
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The health benefits of cycling are greater than those typically offered by most other forms of urban transportation.
サイクリングの健康効果は、他の多くの都市型交通手段が通常もたらすものよりも大きい。
曖昧な比較対象に注意しよう
リーディング問題では「比較構文」を正確に理解する力が求められる場合があります。比較文は一見シンプルですが、比較の対象が曖昧だったり省略されていたりすると、誤解を生みやすいので気をつけましょう。
今回の例文では、... are greater than those という比較表現が使われています。この those という代名詞が何を指しているかに注目です。複数名詞を探すと、the health benefits（健康上の利点、健康効果）を指しているとわかります。よって、「サイクリングがもたらす健康効果」VS「他の交通手段がもたらす健康効果」という比較が成り立つわけです。こういった対応関係が明確でないと、何と何を比べているのか分からなくなってしまいます。more than、less than、as ... as などの比較表現に伴って those や that が出てきたら、文脈をたどり、何を指しているかを探るようにしましょう。
一緒に覚えよう！ 他の言い方・関連表現
Public buses emit far less CO2 on average per passenger than private cars do during peak hours.
公共バスがピーク時に排出する乗客1人当たりの平均CO2は、自家用車よりはるかに少ない。
▶この文では than の前後にある「乗客1人当たりの平均CO2（二酸化炭素）」と「自家用車」を単純に比較しているのではありません。private cars do の do は、emit（排出する）を表していますので、「公共バスが排出するもの」VS「自家用車が排出するもの」が比較されています。細かい点にも注意を払い、比較の基準がどこにあるかを見逃さないようにしたいですね。
| 講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
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日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
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