中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【193】叙述用法としてのみ使える形容詞1
品詞について

ほとんどの形容詞は、名詞を直接修飾することもあれば、動詞を介して名詞の補語となることもあります。しかし、中にはそのどちらかしかできない形容詞もあります。今回の記事では形容詞のふたつの用法をおさらいし、形容詞とかかわりの深い連結動詞について解説します。
叙述用法としてのみ使われる形容詞
一部の形容詞は叙述用法のみに使われ、名詞を直接修飾することはありません。ですから、連結動詞と共に使われて主語の補語となることが多いわけです。
連結動詞とはbe動詞やseemといった、主語と述語をつなぐ動詞です。詳しくは前回の記事を参考にしてください。
1 My daughter is afraid of snakes.
意味:私の娘はヘビが怖い。
主語の補語となるほか、次のように目的語の補語となることもあります。
2 The new policy made the students afraid.
意味:新しい政策は学生たちを不安にさせた。
2では、makeの目的語がthe studentsであり、目的語の補語がafraidです。
形容詞afraid(怖い、不安な)は直接名詞を修飾することはありません。
稀にan afraid childなど、afraidが名詞を修飾することもありますが、普通の使い方ではなく、恐怖の感情が非常に強調された表現となります。
「こわがっている子ども」と普通に名詞を修飾したいときは、同じ意味の別の形容詞を使う必要があります。
The scared child was crying.
意味:おびえた子どもは泣いていた。
ちなみに、afraidの反対語であるunafraidは、直接名詞を修飾することもできます。
He is an unafraid man.
意味:彼は恐れを知らない男だ。
叙述用法のみの形容詞: unable
unableもやはり、叙述用法としてのみ使われます。
He was unable to complete the task.
意味:彼はその仕事を終えることができなかった。
unableとimpossibleは混同しやすいですね。
unableは、人や生き物、車や機械などが主語となり、何かをすることができないという意味。
impossibleは「不可能だ」という意味ですから、「こと」が主語になることがほとんどです。
We were unable to see the road because of the heavy rain.
意味:大雨で、私たちには道が見えなかった。
It was impossible to see the road because of the heavy rain.
意味:大雨で、道を見ることは不可能だった。
この例の場合、文全体としての意味はふたつともほとんど変わりがありません。
ちなみに、unableの反対語であるableは、直接名詞を修飾することもできます。
She is looking for an able and reliable assistant.
意味:彼女は有能で信頼できるアシスタントを探している。
練習問題
次の英文を日本語にしてみましょう。
1 I was unable to attend the meeting, but sent my apologies.
2 He turned out to be an able editor.
3 He is unafraid of failure.
4 I'm afraid that everyone will laugh at me.
解答・解説・和訳
1 私は会議に出席できなかったが、謝罪の言葉を送った。
2 彼は有能な編集者であることがわかった。
-turn out:結局~だとわかる、結局~になる、
-unableと違ってableは名詞を直接修飾できる
3 彼は失敗を恐れない。
-unafraidは叙述用法にも限定用法(直接名詞を修飾する用法)にも使える。
4 みんなが私のことを笑うのではないかと怖い。
-動詞はI'mのamで、怖い対象がthat以下で表されています。
ライタープロフィール●外国語人 | |
![]() |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |