毎日Eトレ!【1637】条件文に注意!仮定の世界を読み解く

デイビッド・セイン先生が教える
IELTSスコアアップのコツ

セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、仮定の世界を読み解く、です。

 

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The global food crisis might not have become so severe had governments responded more promptly.

各国政府がもっと迅速に対応していれば、世界の食糧危機はこれほど深刻にならなかったかもしれない。

 

事実と異なる世界の話

IELTS受験者の多くにとって、ちょっと厄介に感じられるのが仮定法でしょう。この例文でまず見ておきたいのは「倒置」です。文後半の had governments responded は、本来は if governments had responded という形の仮定法過去完了ですが、if を省略して助動詞を前に出すことで倒置となり、より洗練された印象になっています。形が違っても意味は同じです。また、might not have become so severe という部分にも注目です。これは「起きなかった過去の可能性」を示しています。ここで大事なのは、この文は事実ではなく、「もし~なら…だっただろうが、実際にはそうではなかった」と言っている点です。

リーディング問題では、このような筆者の仮定に基づいた内容を本当だと勘違いすると誤答につながります。「仮定法=事実と異なる世界の話」ということを意識しましょう。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

Cities would likely be more livable and inclusive today if pedestrians had been given greater priority.


歩行者がより重視されていれば、都市は今ごろもっと住みやすく、包摂的になっていたかもしれない。

 

▶この文も仮定法ですが、時制に注目すると、if ... had been given という「過去」の仮定と、would likely be という「現在」への影響を想定して述べています。このように異なる時間軸をつなぐ仮定文は、設問で「今の状況」を問われたときに混乱を招きがちです。仮定文では、どの時点の話なのかに気を付けましょう。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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