幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -14- 幼児英語の成果は英語だけじゃない
幼児英語教育について学びましょう

将来英語ができた方がいいから早く英語を始めさせるという保護者は多いようです。実は、幼いうちに英語を習うメリットは、それだけではありません。今回は、幼児が外国語を習うことで期待できる成果についてまとめます。
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大事なのは英語だけじゃない
「幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -12-」で、母語も外国語も中途半端になってしまう「セミリンガル」のリスクについて述べました。
しかし、うまく導入できた場合、幼児英語は「英語がしゃべれるようになる」以外にもメリットがあります。今回は、早期の外国語学習が認知機能に与える3つの成果について解説します。
幼児英語が認知機能に与える影響
1 思考力と問題解決能力
幼い頃から外国語を学ぶことで、問題解決能力が高まると言われています。
思いがけない問題にぶつかったときや、それまでの方法がうまくいかなくなったとき、ほかにどんな方法があるかを考える思考力が身に付くということでしょう。
2 記憶力
これはわかりやすいと思いますが、記憶力が鍛えられます。
3 創造力
母語以外の言語をを習うことで、認知的柔軟性が育まれます。また、異なる表現や表情を知ることで、型にはまらない創造力が刺激されます。
英語保育園に中途入園する場合
さまざまなメリットがある幼児英語ですが、いつどのように始めるかについては注意が必要です。子どもは自然に外国語を覚えてしまうといっても、幼児にはすでに自意識が芽生えています。それまで英語に触れたことのないお子さんが、英語漬けの保育園に突然中途入園しても、あまり馴染めないかもしれません。
最初周りのペースについていけないのは想定内だと思いますが、卒園まで他のお子さんに追いつかないケースも多いと聞きます。もちろん、いつ中途入園するのかにもよります。数か月ずれているくらいなら、最初はとまどってもすぐに慣れる可能性が大きいです。しかし、1年以上経ってしまうと、苦労することもあるでしょう。それでも英語が身につけばいいのでは?と思うのは大人の論理。妙なコンプレックスがついてしまうとしたら、副作用が大きすぎると言えるでしょう。
もし途中から「やっぱり英語もやらせよう」と思ったら、英語保育園より通常の英語教室のほうが無難かもしれません。週2くらいのペースなら、追いつきやすいはずです。幼児に英語を習わせるのは、英語のためだけではありません。
「英語より大切なこと」への配慮を忘れないようにしましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |