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大人の学び直し英語【196】 worthの用法に注意

品詞について

前回までの記事で、叙述用法のみで使われる形容詞について解説しました。つまり、形容詞なのに名詞の前には使えない形容詞でしたね。その中で、英語学習者が間違えやすいworthについては取り上げませんでした。実は、worthは形容詞以外の品詞として分類されることもあります。

 

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名詞としてのworth

もともとworthは名詞としてもよく使われ、「価値」という意味があります。

 

The worth of the stocks has increased.
意味:株の価格が上昇した。

 

この例文では、金額的な価値を表していますね。

 

be動詞+worth

主語+be動詞+worth ~で、「主語は~する価値がある」という意味になります。

 

1 He says that the painting is worth one million yen.
意味:その絵は百万円の価値があると彼は言った。


2 The mountain is worth climbing because the view is spectacular.
意味:その山は眺めが素晴らしいから、登る価値がある。


上のふたつの例文の場合、worthの品詞は何でしょうか。
伝統的には、叙述用法のみで使われる形容詞とされてきましたが、しっくり来ますか?

1では、後に名詞のまとまり one million yen があります。
2では、後に動名詞 climbing があります。
このような場合、worthはむしろ前置詞として分類するのがふさわしいという説も有力です。
確かに、前の単語と後の単語を繋ぐ役割を果たしているわけですから、前置詞だと考えればわかりやすいですね。

では、さまざまな叙述用法の形容詞を復習しておきましょう。

 

練習問題

次の英文を日本語にしてみましょう

 

1 The temple is worth visiting.

 

2 People have become more aware of how open their data really is.

 

3 The girl got a little bored and began drawing on her notebook.

 

4 Airlines are not liable for lost hand luggage.

 

解答・解説

1 その寺は訪れる価値がある。

 

2 人々は自分たちのデータがどれほど公開されているかについて、以前よりも意識するようになった。
-awareは叙述用法のみで使われる形容詞
-moreの比較の対象は書かれていないが、そのようなときは過去と比べていることが多い。

 

3 少女は少し退屈し、ノートに絵を描き始めた。
-boredは通常叙述用法のみで使われる形容詞

 

4 航空会社は失われた手荷物に法的責任を負わない=航空会社は手荷物の紛失に法的責任を負わない。
-liableは叙述用法のみで使われる形容詞。「法的な責任がある」のほか、「~しがち」という意味がある。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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