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大人の学び直し英語【197】 限定用法のみの形容詞

品詞について

前回までの記事で、叙述用法のみで使われる形容詞について解説しました。形容詞でありながら名詞を直接修飾することがない形容詞でしたね。今回は、逆に名詞を修飾する限定用法としてのみ使われ、補語とはならない形容詞についてまとめます。

 

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形容詞の限定用法と叙述用法

形容詞の限定用法とは、主に名詞の前に置いて、その名詞を修飾する使い方です。

 

This is a good recipe.
意味:これは良いレシピです。

 

良くないレシピも数ある中で、「良いレシピ」と限定しているというわけです。

たいていの場合、同じ形容詞が限定用法にも叙述用法にも使えます。形容詞goodを叙述用法で使うと、次のようになります。

 

This recipe is good.
意味:このレシピは良いです。

 

この場合、主語This recipeとgoodがbe動詞で連結され、goodは主語の補語となっています。主語がどのようなものか叙述しているというわけです。

形容詞の中には、叙述用法のみ、限定用法のみで使われるものもあります。

 

限定用法のみで使われる形容詞リスト

former(前の)
例:the former President of the United States
意味:アメリカ合衆国の前大統領
*formerは「前者」という意味でもよく使われる

 

latter(後の)
例:We are going to go to Europe in the latter half of the year.
意味:私たちは今年の後半にヨーロッパに行く予定だ。
*latterは「後者」という意味でもよく使われる。

 

elder(年上の)
例:She is my elder sister.
意味:彼女は私の姉です。
*「年長者」という意味の名詞にもなることも
*olderなら限定用法にも叙述用法にも使えます。

 

elderly(年配の)
例:elderly person
意味:お年寄り

 

main(主な)
例:What is the main reason?
意味:主な理由は何ですか。

 

mere(単なる、ほんの)
例:He is a mere child.
意味:彼はほんの子どもだよ。

 

only(唯一の)
例:This is the only reason.
意味:これが唯一の理由です。

 

total(全部の)
例:The total cost of the trip was $500.
意味:旅行の総額は500ドルだった。

 

chief(主な、最高位の)
例:the Chief Executive Officer
意味:最高経営責任者

 

principal(主な、第一の)
例:the principal aim
意味:主なねらい
*principalには名詞として「校長」などの意味もある。スペリングが似ているprincipleに注意

 

live(ライヴの)
例:a live concert
*liveは動詞としてはリヴ、形容詞としてはライヴと発音します

 

only(唯一の)
例:an only child
意味:一人っ子

 

lone(唯一の)
例:the lone survivor
意味:ただひとりの生存者

 

very(まさにその)
例:the very moment
意味:まさにその瞬間
*veryは副詞として形容詞を修飾することが多いです(very goodのように)が、形容詞としての意味も覚えておきましょう

 

dairy(乳製品の、酪農の)
例:dairy products
意味:乳製品
*daily(毎日の)と一字違いなので気を付けましょう
dailyも限定用法で使われることが多いですが、まれに叙述用法で使われることもあります。

 

sheer(まったくの、純粋な)
例:a sheer luck
意味:まったくの運、純然たる幸運

 

練習問題

日本語の意味と同じになるよう、英文の( )の中に入る語を【 】の中から選んでください。
【principal, principle, all, total, only, latter】

 

1 私の気が変わった主な理由はこれです。
The ( ) reason for my change of mind is this.

 

2 私にはふたつ選択肢があった。心理学と文学だ。私は後者を選んだ。
I had two choices: psychology or literature. I chose the ( ).

 

3 これで全部です。
That is ( ).

 

解答・解説

1 principal
-選択肢にmainがあれば、mainでも良い

 

2 latter
-このlatterは「後者」という意味の名詞と考えてもよいが、the latter choiceのchoiceが省略されていると考えることもできる。

 

3 all
-totalも「すべての」という意味だが、このように主語の補語としては使えない。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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