IELTS スピーキングの注意点4 – 採点基準2

TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!

前回の記事では、IELTSアカデミックのスピーキングでバンドスコア6に必要なことを解説しました。国内の大学等では5.5で入試に使えるところが多いようですが、海外の留学先では7か7.5を要求される場合がほとんどのようです。そこで今回は、スピーキングで何ができれば7が取れるのか見ておきましょう。採点基準の4項目それぞれで、6との違いについて解説します。

 

お得な情報

コロナの影響で中止になっていた海外留学がだいぶもとに戻ってきました
Liberty English AcademyではIELTSレベルアップを目指す方対象のコースを提供いたします!

無料カウンセリングお申込みはこちら➤

 

スピーキング バンドスコア7:Fluency and coherence(流ちょうさと一貫性)

ある程度長い間話続けられるという点はバンドスコア6と同じですが、7では長めの文も楽々使えるスピーキング力を求められます。ためらったり訂正したりすることが少々あっても構いませんが、6と違ってそのために話の一貫性が損なわれるようではいけません。また、繋ぎの言葉もただ知っているというだけではなく、自由自在に使いこなせることが重要です。

ざっくりと「繋ぎの言葉」と書きましたが、IELTSのホームページではdiscourse markers(談話標識:話がどこに行くのか示す単語や熟語), connectives(接続語), cohesive features(繋ぐ機能を持ったもの)となっています。これに関しては、また別の記事で詳しくご紹介したいと思います。

 

スピーキング バンドスコア7:Lexical resources(語彙力)

どのレベルにも共通していえることですが、「語彙力」といった場合、難しい単語をたくさん知っていればいいというわけではありません。スピーキングでは特に、話し言葉に出てくるイディオムをよく知っていなければいけません。

また、バンドスコア7では、collocation(語と語の繋がり=どの語とどの語の組み合わせが自然なのか)やstyle(表現様式=話し言葉と書き言葉の違いなど)を意識することも大切です。

ネイティヴがよく使う表現は自然に出てくるように練習しておきましょう。

-I’m not very familiar with this topic, but…: このテーマについてあまり詳しくはありませんが…
-be on the fence: 中立の立場でいる、どちらとも決めかねている(フェンスの上に座っているイメージ)
-I tend to think that…: おおむねこう思っています
-I’m convinced that…: こう確信しています

 

バンドスコア6に必要なことすべて+α=7

前回はバンドスコア6に要求されていることを挙げましたが、7ではもちろんそのすべてができていなければいけません。たとえば、文構造にバラエティーを持たせることも必要です。発音も、完璧ではなくても伝わりやすいことが求められます。

ただ、間違いは多少あってもいいとされています。もちろんあまり多くてはいけませんが、ミスを恐れるあまり、単純な文型や簡単な単語ばかり使っていたら7は取れません。ミスの度に減点されるというシステムではないからです。小さなミスがあっても、それが本筋に影響しなければ大丈夫です。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

外国語人の英語学習コラム一覧はこちら≫

 

 


おすすめ記事