働くために生きる日本人

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日本人の知らない 海外就職で本当に必要なスキル

2016.09.07 | 英語で働く  ・  連載

「日本人の知らない 海外就職で本当に必要なスキル」では、英国在住20年。イギリス・ロンドンのLEON社のエンゲージメント担当として働く伊勢音亜が、海外就職、外資系企業を目指すあなたに欧州と日本のワーキングカルチャーの違いや、欧州での仕事のつかみ方を伝授します。

 

ー欧米人の仕事観

 

とにかく自分への投資のために働くのが海外の人々。外資や海外での就職において、応募の仕方、履歴書の書き方、転職のコツなど日本と大きく異なりますが、単に仕事に対するスタンスが異なるためであり、一旦「海外の仕事観」がわかると海外就職のコツがうまく掴めるようになります。今日はそちらをご紹介いたします。

 

ー有給はマックスで使う

 

「日本では有給を使わないらしい」と有名なほど、海外では有給を使いきるのが当たり前です。アメリカの有給は年10日前後、ヨーロッパやオーストラリアでは年28日にもなり、春秋に1週間ずつ、夏に2週間の休暇があり、多くの人は海外で休暇を過ごします。

休暇中は完全にオフ。プロジェクトも一時停止。ストップする時期もふまえて計画されます。休暇中にはどっさり仕事やメールが溜まるので正直大変です!

 

ー転職回数の多さはメリットにもなりうる

 

海外では仕事が嫌になればみなさん簡単に辞めてしまいます。もちろん勤続20年という方もいますが、生涯のうち45回転職する人が多いようです。

毎回クビになっていては問題ですが転職への偏見はなく、過去の経験が重要視されます。異なる業界での経験があったからこそ数年候補がいなかった常務の座を勝ち取った40代の人もいました。

年収を一番手っ取り早く上げられるのも転職の魅力です。ただしこれは実績があってこそ。アマチュアを雇うよりベテランに高いお給料を払ったほうが安くつくという考えで、わかりやすく言えば年商100億の部に成長させた年収500万のA社のマネージャーは、年商10億でストップしている会社Bからしてみると、年間600万支払ってでも入れたいものです。優秀な人であればカウンターオファーが入り、800万ぐらいに交渉が可能です。

 

ーフリーランスも増加傾向

 

また、大手企業にいるほうが高く安定した収入が入るのにも関わらず、フリーランスやスタートアップの数は年々伸びており、英国でも「会社離れ」が増えています。米国の全従業員のなんと34%、約5,300万人がフリーランス、価値は700兆円にもなるのだとか。

 

ー欧米特有のエンゲージメント部とは

 

会社の多くには人事部内にエンゲージメントという部があり、社員の意見を取り入れワークカルチャーの改善に取り組みます。より優秀な人材に選ばれるよう、そして長くいてもらえるよう、最高の職場づくりに企業は必死なのです。(ずばり私の仕事ですが)会社の口コミサイトも活発で、より良い職場を求めて人はどんどん動き、ブラック企業は報酬をどんなに上げても人が入ってこない状態です。

 

ー欧米人は給料よりもワーキングカルチャーを重視

 

話しがちょっとずれますが、最近では売り上げがうなぎ上り、ボーナスがどっさり出るのに入社希望者が少ない会社、ボーナスも給料も高くないのに入社希望者数が後を耐たない会社など、報酬共にワーキングカルチャー(company culture)が重要なファクターとなっています。

 

 

ー海外、外資で仕事をする上での心構え

 

会社のために人生を捧げて働くという人は今、稀少。

なぜ働くのか、自分は何がしたくて何が出来るのか、どう人の役に立つのか。仕事をする目的をはっきりさせると、自分に合う会社と仕事がカチッと決まります。しかも自分にピッタリの条件で。

これこそ外資や海外での就職の醍醐味です。

 

 

 

伊勢 音亜(いせ・おとあ)

英国在住暦20年。社会人暦10年のうち、9ヵ月を日系イベントのプロジェクトマネジャー、1年はamazon社で翻訳、トータルの8年ちょっとを元コンサルタントの英国起業家のもとでしごかれる。VC、スタートアップ、飲食業界、ブランディングなど幅広い業界にて幅広い人材と幅広い経験を持つ。現在は英国LEON社にてエンゲージメントを担当。

人を動かす英語術」紹介しているブログもチェック→  http://ameblo.jp/otoa-ise/

 

 


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