TOEFL iBT®とIELTS、どっちを受ける? 共通点と相違点2

TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!

TOEFL iBT®とIELTSのアカデミック・モジュールは、どちらも元はといえば英語圏への留学を希望する人を対象として考案されたテストです。今回は、このふたつのテストの全体的な違いについて解説します。

 

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TOEFL iBT®とIELTSアカデミックの試験時間

TOEFL iBT®はこれまで、約3時間のテストでしたが、2023年7月26日から2時間に変わります。問題数もそれに合わせて調整されます。

IELTSの試験時間は、合計約2時間40分から45分です。

IELTSのスピーキングは、対面またはオンラインで人間の質問に答えるため、ひとりひとり面接室に案内されるのが普通です。そのため、他の3技能とスピーキングの間に時間が空き、試験会場をいったん出ることもできます。

TOEFL iBT®のスピーキングテストは質問を聞いた後にコンピューターに答えを吹き込むという形式です。試験時間が2時間になってからは、休憩時間はありません。

 

TOEFL®とIELTSの問題数と内容

新しいTOEFL®の情報はまだ完全には出そろっていないので、リーディングセクションでIELTSとTOEFL®を比べてみましょう。

 

TOEFL iBT®リーディングの問題数

TOEFL iBT®の公式ホームページによれば、試験時間短縮に合わせてリーディングの問題数はパッセージ2つ、設問は合計20問に短縮されるそうです。

ただ、1問あたりの解答時間は変わらないそうです。
参考のため、変更以前の所要時間と問題数で1問あたりの解答時間を計算してみましょう。TOEFL®のオフィシャルガイドによれば、変更前は毎回3つか4つのパッセージが出題され、それぞれに関して設問は12-14問、所要時間は60-80分でした。単純計算すると、問題数は36問から56問になります。1問あたりの所要時間は、本文を読む時間を含めて1分から2分といったところです。パッセージはひとつにつき700語前後で、ミスを減らすためにきちんと読んで解答するとなると、かなり急がないと間に合いません。

 

IELTSアカデミック リーディングの問題数

IELTSのリーディングでは3つのパッセージが出題され、設問はそれぞれ13-14問、所要時間は1時間です。ちょっと見たところ、旧TOEFLとそれほど変わりません。

パッセージの長さは700-1000語と言われています。新TOEFL ®の方がリーディングの問題数も読む分量も少なくなるということですね。

 

TOEFL ®とIELTSリーディングの内容

これまでのTOEFL®では、どのパッセージもその分野の学生や専門家を対象に書かれたような文章でした。大学院生ではなく学部の1年生くらいの感じですが、専門用語も出てきます。専門用語に関する説明は本文にあるので、必ずしも用語を知っている必要はありませんが、知らないと読むのに時間がかかり、ストレスになるのは確かです。

IELTSも内容がアカデミックなことには違いありませんが、一般の読者を想定して書かれたような文章です。そのせいか、IELTSの方がゆったり落ち着いて解ける印象です。(かといって時間が余るわけでもありませんが)また、IELTSのリーディングは、最初の方は文章が短く、後の方が長い傾向にあります。難易度も後の方が上がるという意見もありますが、それは人によるかもしれません。トピックが得意か苦手かによって、解きやすさは変わるからです。

いずれにしても、全問解くのが難しい人にとっては、本文が短めのものから解いていくのも良い作戦でしょう。IELTSはテストのテクニックではなく、英語運用能力だけが測れるよう工夫しているのかもしれません。

ただ、それもセクションによって異なります。次回から、IELTSのリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをTOEFL®と比較しながら見ていきたいと思います。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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