留学、ワーホリ、旅行に行く人は必読!
オーストラリア流クリスマスの過ごし方
これがオージー流クリスマス
これから行く人、要チェック!
中学校の英語の教科書で、サーフボードに乗ったサンタクロースを見たことがある方も多いと思います。そう、南半球に位置するオーストラリアは日本とは季節が逆なので、日本で雪のクリスマスを過ごす頃、オーストラリアでは真夏のまっただ中。子どもたちもサンタクロースが来るのを待っているんです。そんなオーストラリアのクリスマスについてご紹介します。
ロングホリデー真っ最中
国民の休日である12月から2月までの夏休みはキャンプも主流
日本でもクリスマスといえば、家族も恋人たちも友人同志も楽しみにする冬の大イベントですが、オーストラリアでは季節も逆ということもあり、長期の夏休み期間になっています。小学生から大学生まで、スクールホリデーに入って12月から2月までのロングホリデーを楽しみます。
クリスマスのほかには、クリスマス直後の26日がボクシングデーという国民の休日になっていて、社会人もイヴと合わせて最低でも3日の連休をとってクリスマスホリデーを過ごします。
白ワインとシーフード
意外と知られていない、オーストラリア産生牡蠣とオーストラリアの白ワイン、メインミールはランチで
映画などで観る、暖炉と熱々の丸焼き七面鳥ではなく、真夏のオーストラリアでは冷たいシーフードを囲むのが主流。朝から家族や友人同士などでワイン、シャンパンや食事を持ち寄り、クリスマス・メインミールはランチタイムに楽しみます。
中でもシドニーロックオイスター、パシフィックオイスターなど日本でも輸入される有名な生牡蠣や、カクテルシュリンプ(Prawn。オージーイングリッシュ参照)など、おいしく新鮮なシーフードを求める客であふれるFish marketでは、一年で一番のかき入れ時を迎えます。
ビーチで過ごす
クリスマス当日は、シドニーのボンダイビーチに4万人以上が集まる
オーストラリアではクリスマス当日はビーチで過ごす人も多いのですが、家族と離れて過ごす留学中の学生たちや旅行客、ワーキングホリデーの若者も「ザ・オーストラリア!」の経験を求めて、シドニー随一の人気ビーチ、ボンダイに集まります。
このボンダイビーチ、1日で4万人が集まるんだとか。サンタクロースのコスチュームのサーフ・ライフセーバーがいるので、運が良ければ一緒に写真を撮れるかも!?
クリケット観戦をする
国民がボクシングデーから対戦の行方を見守る
日本ではあまり馴染みのないスポーツ、クリケット。イギリス発祥の大変由緒あるスポーツですが、12月26日ボクシングデーから行われる「ボクシングデー・テスト」はナチョナルチームが国際試合を行い、男性たちはテレビの前のソファから動かずにその試合の行方を見守ります。
ちなみにこの試合、30日まで丸5日間続くんです!
キリスト降誕劇
子どもにとってのクリスマス
オーストラリアでも、もちろんクリスマスは子どもも大好きなイベントです。家族でクリスマスツリーを飾ったり、ショッピングモールでサンタさんと写真を撮ったり、サンタさんに手紙を書いたり……。
カトリック系の学校ではクリスマスキャロルを練習し、地元のナーシングホーム(特別養護施設)などで発表する機会もあります。テレビをつければ大好きなキャラクターたちのクリスマスコンサートも観ることができます。
また、オーストラリアで有名なクリスマスの絵本といえば、Wombat Divineという絵本。家庭、学校、待合室、図書館などで親しまれている、オーストラリアで有名な動物たちが、キリスト降誕劇を創るとてもかわいらしいストーリーです。
デザート
ずっしりとしたドライフルーツのケーキをいただきます
クリスマスケーキは大人も子どもも大好き。でも、イギリスやオーストラリアでのクリスマスケーキは、どんなものかご存知ですか? 実は1ヵ月以上も日持ちする、ずっしりとしたドライフルーツどっさりのチョコレートケーキなんです。
生クリームを直前に泡立てて、横に添えて召し上がれ。在日欧・豪州人は日本の「クリスマスケーキ」が物足りない。とよく話しています。
また、最近では日本のカフェでも見かけるようになったジンジャービスケット。ジンジャーブレッドマンを親子で作って、数日前からクリスマス気分を盛り上げます。
クリスマスツリー
本物のツリーは飾れないけど、プレゼントはツリーの下に
モミの木はオーストラリアには生息がないので、木こそ偽物ではありますが、いろんなオーナメントを飾ったツリーの土台のスカートの上にプレゼントを置き、クリスマス当日を待ちます。子どものプレゼントは枕元ではなく、ツリー下にサンタさんが残していってくれますよ。
プレゼント交換
いろんな人たちにプレゼントを渡す
親戚、家族、友人、クラスメート……。今年もお世話になった大好きな周囲の人たちに、小さなものでもかわいらしくラッピングして交換します。中身はキャンドルでも、ブレスレットでもピアスでも、タオル、綺麗な装飾のノートなど、金額は関係なくその人を想って選ぶと喜ばれます。オーストラリアのお母さんたちは10月末くらいから、スーパーやショッピングモールでもソワソワと、あの人に何を贈ろうか? と考えながら買いそろえていくそうです。大切な人たちにプレゼントを選ぶことも、クリスマス当日までツリーの下に置いて開けるのを我慢していたプレゼントを見てみるのも、楽しみですね。
ライタープロフィール●Yurika L Fabre
結婚して10年目を迎えたオーストラリア人の夫と、ハーフの子どもたちと都内在住。アメリカ留学やひとり縦断旅、オーストラリアでのワーキングホリデーや大学生生活、仕事を経て学んだ文化や言葉の違いの面白さについて発信している。