『NPO法人クロスフィールズ』による新しい取り組み“留職”って?

取材・文/甲斐真理愛(編集部)
“留職(りゅうしょく)”ってご存知ですか?『NPO法人クロスフィールズ』が、2011年から始めた新しい取り組みで、日本の企業人が新興国のNPO等に赴任し、(※赴任期間は派遣先NPOによりまちまち。クロスフィールズでは3ヵ月〜12ヵ月を推奨)社会課題等の解決に挑むプログラムです。新興国の発展に協力できる意義ある活動として、また、海外での留職経験を経て、企業人を“グローバルな人材”に育成するツールとしても注目を集めているんです。 そんな、新しい取り組み“留職”について、詳しくご紹介! どんな過程を経て“留職”する? 過程1/企業が留職の意義を理解 企業が「グローバルな人材、自社で活躍するビジネスリーダーを育てたい」と考え、留職の導入を検討。クロスフィールズと留職プログラムの導入意義や展開方法、人選などについて検討・確認する。 過程2/出発前の事前研修 企業と留職先のNPO等のニーズに合ったプログラムをクロスフィールズが設計。留職者は、出発前の1~3ヵ月の間に、留職先の地域・組織についての基礎知識を学ぶ事前研修を受けます。 赴任先の国は? 赴任先ではどんな取り組みをする? 留職先地域は主に、東南アジア・南アジアなど。 貧困による精神的、肉体的被害の危機から子供たちを救う、カンボジアの村落開発NGO等でのプログラム実績があります。留職者が自身のスキルを活かして行う業務例としては、現地商店の生産管理を行って、売り上げ増や黒字経営化を目指すなどがあります。 現地では週に1回程度、電話や対面でクロスフィールズのスタッフとの面談が実施されます。面談では主に業務の進行や成果などについて話され、留職期間中に最大の業務成果が上がるようスタッフがサポートしてくれます。 留職から帰ってきたら? 帰国後1~2ヵ月の間に、留職先で得た業務スキルや成果について復習したり、日本での今後の業務にどう活かすかなどを発表・議論する場が設けられます。また、その結果は、留職を依頼した企業にフィードバックされます。 企業のグローバル化が進むなか、このような取り組みがますます広がりそうですよね。いつか経験するかもしれない“留職”にそなえ、英語の学習に力をいれてみては? ●写真出典元:クロスフィールズのHPより ●クロスフィールズHP: http://crossfields.jp