大学の交換留学制度でも留学トラブル?
確認すべき必須項目はこれだ!!

大学の交換留学制度を
申し込む前に必ずチェック!

TOP PREV 1 2 NEXT LAST

 

 

JAOS(ジャオス)に聞いた、実際のトラブル

どんなトラブルがあるんですか?

 

現在、留学サービス事業者に対して、留学サービスの事業者団体(一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)、留学・語学研修等協議会(CIEL))と、留学を専門に消費者相談や紛争処理を行う消費者団体(NPO法人 留学協会)が協働し、事業者が遵守すべき新たなルール(基準)を作成し、個々の事業者がそのルールを満たすかどうかの認証を第三者の立場で行うために設立した、J-CROSS(一般社団法人 留学サービス審査機構)という団体があります。

 

今回は、このJ-CROSSの構成団体のひとつであるJAOSの林さんに、最近増えている留学のトラブルと、それらをどう防げるのか、伺いました。

JAOSは簡単に言えば“国家試験のない業界全体をもっと良くしていきましょう”と言う団体です。これから留学する人は、ぜひ以下の項目をチェックしましょう。

 

「旅行には旅行業法という法律があり、それに従って、旅行代理店が運営されています。国家試験を受け、それに合格して初めて旅行代理店を運営できるのですが、しかしそれでも大きな金額を預かることもあり、振り込んだ矢先に倒産など、トラブルがあるものですよね。

それと同様に、留学事業者も預かるお金は大きいこともあり、最初から悪意があるわけではないのでしょうが、振り込まれたお金が事業資金に充てられ結局倒産し、現地の学校に着いたら学校からはお金が未払いのため受け入れられない、と言われて途方に暮れる、というようなことの可能性もはらんでいますし、実際に起きています。もちろんJAOSに所属している団体ではありません。

また、当団体では禁止していますが、過去に存在した留学事業者では、かなり強引な勧誘などが行われていたケースもあり、またお金を振り込んだ直後に倒産した会社がありました。留学を予定していた方はお金をお支払いしていたので、全額ではありませんが、海外の学校へ、奨学金という形式をお願いする等して当団体が手助けしたこともあります。

このようにさまざまな事故の要因があるにも拘らず、旅行業法のように、留学業法がないのが現状なのです。」

ニュースでも耳にするような、代表的なトラブルが多い様子。でもどこかに留学に対して前向きな気持ちに胸を躍らせていると、見落としてしまいそうです。

また、海外旅行は90日以内の観光ビザですが、それよりも長期にも拘らず、留学を扱う業者には何のライセンスもない、というのは明らかに問題があります。

 

 

一番注意すべき点は?

 

中でも、トラブルになりやすい問題があるそうです。

「契約が成立してから、留学終了までの間にキャンセルが発生した場合どう対応できるのか、はひとつのポイントです。例えば、“自分の考えていたものとは違う、キャンセル或いは、なんらかの変更をしたい” また、家庭の事情により途中で帰国しなくてはならないなどの途中キャンセルも起こる可能性があります。このような場合、どのような対応をしてもらえるのか、ぜひ契約する前に聞いてみてください。きちんと説明してもらえるのかどうかも、事業者選びのひとつの基準になるでしょう。

また、これとは別の問題になりますが、アメリカの大学などではごく稀なケースではありますが、予定されていたコースが開講されなくなることがあります。日本は非常にきちんとした国柄ですが、海外の学校では様々なことが突然変更される場合もあります。」

日本ほど正確で早く業務の連携ができている国は少ないと考えておくこともひとつの異文化体験と言えるかもしれません。

 

 

トラブルになる前に、どこに注意すればいい?

 

「結局最終的には、“自分が払っているお金は一体何のためのお金なのか“ということを見積書の段階で確認しておくことが重要になってきます。例えば『サービス料』には学校手配料が含まれていることや、『24時間緊急サービス』などがついていたりします。費用に含まれるものと含まれないものを、見積書の内容をよく確認し、明確にしておくことです。

特殊なケースを除いては、最近ならWEBで学費を調べることもできます。それらの詳細について、きちんと説明できる事業者であるかどうかも後から“こんなはずじゃ…”を減らす要因にもなります。」

トラブルがあってから約款などで“このお金戻らないの?”と驚くより、契約前の説明で様々なことを確認しておいたほうが良さそうです。

留学を何度も経験する人は少ないだけに、これから留学を希望する方は、大学側が紹介しているから、と安心せずに、こういった機関の情報を活用すると同時に、留学経験をした先輩や友人に話を聞く、事前に留学費用の明細とキャンセルした場合の対応など、利用する側が納得のできる留学サービス事業者を選択する必要があるようです。

 

 

参照

JAOS 会員になっている企業一覧も確認できます。

http://www.jaos.or.jp/index.html

 

 

TOP PREV 1 2 NEXT LAST

おすすめ記事