自分に必要な英語力はどれくらいなのか TOEICのスコアで目標設定を
TOEIC(Test of English for International Communication)のテストは現在3種類あり、その人の英語によるコミュニケーション能力を、合格や不合格ではなくスコアで評価するテストです。
TOEICテスト
リスニングセクション 5~495点(5点刻み) |
Total Score 10~990点(5点刻み) |
リーディングセクション 5~495点(5点刻み) |
TOEIC SWテスト
スピーキングテスト 0~200点(10点刻み) |
Pronunciation(発音) 3段階 Intonation(イントネーション)とStress(アクセント) |
ライティングテスト 0~200点(10点刻み) |
TOEIC Bridgeテスト
リスニングセクション 10~90点(2点刻み) |
Total Score 20~180点(2点刻み) |
リーディングセクション 10~90点(2点刻み) |
サブ・スコア
カテゴリー | 内容 |
Functions (言葉のはたらき) |
どのような目的と意図(例:何かの申し出・要求・時間を伝える・指示・情報収集など)で英語が使用されているのかを理解できる。 |
Listening Strategies (聞く技術) |
英語を聞いて、必要な情報を聞き取る、話の要旨をつかむ、内容を推測する、アクセント・発音・時制などを正しく聞き分けることができる。 |
Reading Strategies (読む技術) |
英語を読んで、必要な情報を読み取る、さっと読んで意味をつかむ、話の要旨を見極める、内容を推測する、文章内の構造が理解できる。 |
Vocabulary (語彙) |
日常生活、嗜好、趣味、娯楽、旅行、健康、簡単な商取引などに関する単語や語句、及び文脈における意味を把握できる。 |
Grammar (文法) |
文法を理解し、用法も把握している。 |
英語能力というのは漠然としたものです。英語が話せるようになりたいと思っても、実社会で役立つのはどの程度のレベルなのか、勉強をしているけど実際自分の能力はどのくらいなのか、成果を実感するのは難しいものです。それを分かりやすく数値化したのがTOEICで、今の自分の能力をスコアとして知ることができます。国際的にも共通で認められるもので、ビジネスでの人事評価の判定材料に用いられる事があります。しかし、現時点の能力を知ることだけが目的ではありません。自分の必要とする英語能力を目標スコアとして定めることにより、目標を具体化するのです。漠然と参考書をみてもなかなか身につきませんが、目標が明確になると努力する意味が見えてきて、毎日の勉強につながり、よりレベルアップが図れるのです。
目標スコアを決めて一歩一歩課題を克服
最も一般的なTOEICテストのスコアレベル(Proficiency Scale:TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関)はA、B、C、D、Eの5段階で評価されます。
A | 860点〜 | 「読む」・「聞く」・「考える」・「答える」のバランスが十分にとれていて、専門分野外に対してもしっかりとした対応ができます。 |
B | 730〜855点 | 日常会話は完全に理解できており応対も可能になります。特定分野においても対応できる力を持ちます。 |
C | 470〜725点 | 基本的な表現を用いて会話のキャッチボールができるようになります。 |
D | 220〜465点 | ゆっくり話してもらえば簡単なコミュニケーションが可能になってくるレベルです。しかし単語で会話する部分が多く、文法などが不十分なのでお互いの理解を得る為にはもう少し勉強が必要です。 |
E | 〜215点 | コミュニケーションが出来るまでに至っていないレベルです。まずは英語に慣れることから始めましょう。 |
あなたはどの程度のレベルを必要としているのでしょうか?個人の海外旅行へ行く目的でなら500点くらいで充分に観光を楽しめますし、ビジネスのコミュニケーションをするためなら600点くらいの英語力が必要になります。専門的な分野なら更に上を目指し、900点以上ならばネイティブともディスカッションが可能になります。
自分の目標スコアを決めたら、あとは現時点から目標までのギャップを埋めていきましょう。TOEICでは英語の基礎能力(TOEIC Bridgeテスト)、聞く能力と読む能力(TOEICテスト)、話す能力と書く能力(TOEIC SWテスト)の5つの分野でスキルをチェックできます。それぞれ分野別に得意と不得意を認識し、自分に足りないところはどこか、課題をしっかり具体化すれば対策もたて易く勉強が捗ります。ひとつひとつ課題をクリアしてレベルアップに励みましょう。スコアは目的や課題を明確にする指標になるので、最初に目標スコアを設定すると勉強のモチベーションも持続します。
Photo by andyscherer