“hydro”がつくと水っぽい?
語彙力アップの奥の手“接頭辞”編
目からウロコな英語学習テクを伝授!
現在、京セラ製のスマートフォン「ハイドロ」シリーズが、北米で大ヒットを記録しているようです。「水深1メートルで30分水没しても耐えられる」という高い防水性と耐衝撃性を備えた本製品。なんでも北米版CMには、イギリスの著名な冒険家を起用し、アウトドア&レジャー層向けにさらなるシェア獲得を狙っているとか。
製品名になっている「ハイドロ(hydro)」には、「hydro(水の)」+「electric(電気の)」で「hydroelectric(水力発電の)」となるように、単語の頭にくっついて意味を変化させる“接頭辞”の働きがあります。以前、接尾辞を用いた英単語勉強法をご紹介しましたが、“接尾辞”と同様、“接頭辞”を押さえておけば、労せずして語彙力アップが可能です! そこで今回は、目からウロコな英語学習テク「接頭辞編」をお届けします!!
◎接頭辞って何?
接頭辞は、単語の頭につけることで、もともと単語の意味に新しい意味を付加したり、補足したりする働きがあります。例えば“like”(~と似た)の頭に、否定を表す接頭辞「un-」をつけると、反対の「“unlike”(~と似ていない)」という意味になります。
日本語でも、「異邦人」という漢字を分解すると、「邦人(日本人)」に“違い”を表す「異」がつき、「日本人ではない→外国人」となりますよね。このように接頭辞を知っておけば、わからない単語に遭遇しても意味の予測が立てやすくなるんです!
続いて、接頭辞の意味ごとに主な単語例をご紹介します!
【強意、ともに/com- co- con-】
coexist(共存する)
cohere(首尾一貫する)
component(構成要素)
compose(作る)
conjoin(結合する)
converse(談話する)
【前もって/pre-】
precept(教訓、処世術)
prepaid(前払いの)
preannounce(予告する)
【後ろへ、再び/re-】
reject(拒絶する)
redo(もう一度やり直す)
reply(返事をする)
【内側へ/in-、im-】
involve(巻き込む)
inject(注入する)
invader(侵略者)
immigrant (移民)
【超過/sur-】
surcharge(超過料金)
survive(長生きする、生き延びる)
surplus(過剰の)
【たくさんの/poly-】
polyclinic(総合病院)
polygon(多角形)
polytheism(多神教)
【わきの/by- 】
bybusiness(副業)
bypath(わき道)
bytalk(余談)
【単一の/mono-】
monorail(モノレール)
monologue(ひとりごと)
monotone(単調さ)
【半分の/semi-】
semimonthly(半月ごとの)
semiretired(半ば退職した)
semiprofessional(セミプロの)
【誤って/mis-】
miscast(配役を誤る)
mischance(不運)
misread(読み違える・誤解する)
【逆の、不~、非~/dis-】
disadvantage(不利な状態)
disafforest(森林を伐採する)
disclose(暴露する)
いかがでしたか? 上記のような接頭辞を覚えておけば、単語全体の意味をイメージできるので、パズルを解く感覚で英単語を覚えることができますよ! あなたも是非お試しあれ!!
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構成・文/山川俊行