欧米社会で仕事ができる人の特徴
ギブギブの精神で「コネ」を作れる人
日本人の知らない 海外就職で本当に必要なスキル
日本で「コネがある」というと、ネガティブな意味合いで使われることがありますが、ないよりもあった方がいいのは、この「コネ」ですよね。一方欧米で、「コネ」というと“well-connected”(良く繋がっている)という表現になり、Well connectedな人は敬意を持たれます。そんな「コネ」を使うのも能力のひとつ! 今回は欧米社会の「コネ」についてご紹介します。
「コネを使う人」もコネとして「使われる人」も得るものは五分五分。
欧米では「コネ」がある人は使い、使われ、どんどん世界を広げていきます。
一方「コネ」が無い人は、コネを使うことも、使われることもなく世界が狭いまま。
「コネ」はもらったら返すが基本
コネとはギブアンドテイクの世界。特に英国では他人を使って自分だけ得する「セコイ人」というのはあまり見かけません。イギリスのような階級社会では、権力、影響力、経済力、なんらかの力のある人々がどんどん加勢して、パワフルな組織をつくりあげるのがルールです。何も提供できない人はどんなコネがあっても、組織に入れてもそこに居続けるのはなかなか難しいもの。
「コネ入社」でも使えなければクビ
コネ入社なんて日本では言いますが、欧米でのコネ入社はそう簡単ではありません。実際、米国大統領補佐官のイヴァンカもトランプ家の長女、モデルデビューしたベッカムの長男など著名人の2世には厳しい世間ですが、実力が伴わない人はコネの力を行使することはできません。能力が足りないのにそのポジションに就くというのはとても稀なケースです。
圧力をかけてのコネ入社(NOといえない人から頼まれて、やむを得ず受け入れた)も成績を出せなければあっというまにクビになります。権力がある人から守られても、現場の人達との信頼関係をつくれなければそのポジションはキープできません。
「コネ」はギブギブギブの精神で
欧米社会でのし上がりたいのなら、他人に提供できる「コネ」をつくる習慣をつけましょう。損得を考えずに、どんどん相手に得をさせ、自分がちょっと損でも相手の世界を拡げてあげる。自分しか知らない情報を惜しみなく提供する。自分の時間を使って、相手の人生を豊かにする。
……なかなか難しいもの!
でもそんな事をしているうちに、世界はひろがって行きます。
恩を売る「コネ」の作り方
ネットワーキングイベント等で作れるコネとは、自分と対等のレベルのみですが、キーとなるのが、自分より地位が下の人との「コネ」。彼らが成長する頃にはすっかりその人の「恩人」となり、一定の地位についた時に恩を返してくれることが多いのです。
横の繋がりも大事な「コネ」
友達や知り合いを紹介し、その人が入社して試用期間を超えるとボーナスがもらえるという制度があります。仕事のポジションにもよりますが、紹介料は一般的にひとり10万円以上。しかし仕事ができない人を紹介すると紹介者の評判がおちます!
履歴書で最も重要な「コネ」
英語の履歴書にはリファレンスという部分がありますが、有力で知名度が高い人からのリファレンスはどんなにひどい履歴書でも、一発入社というケースも。
しかし、面接官があまり良く思っていないビジネスからの推薦、過去の同じところからの紹介がよくなかった場合などにはどんなに素晴らしい履歴書であっても警戒されてしまうなど、思わぬ落とし穴になってしまうこともあります。
伊勢 音亜(いせ・おとあ)
英国在住暦22年。社会人暦10年。元コンサルタントの英国人起業家に付き添いVC、スタートアップ、飲食業界、ブランディングなど幅広い業界にて幅広い経験を持つ。現在はロンドン、LEON社にてエンゲージメント、ブランドコミュニケーション、社内報の編集を担当。
「人を動かす英語術」紹介しているブログもチェック→ http://ameblo.jp/otoa-ise/