想像もしなかった人生に出会えるかも
ロングステイフェア視察レポート
特集|海外ロングステイという選択肢
海外の1ヵ所に2週間以上滞在し、その国の“生活”を体験する「ロングステイ」に注目が集まっています。そこで今回Cheer up! Englishでは、2014年11月29日に『東京ビッグサイト』で行われ日本最大のロングステイ情報発信イベント「ロングステイフェア2014」を取材。来場者の方に、ロングステイフェアに参加した目的や、どのような滞在方法を考えているのか、お話を伺いました。
フェアでは各国政府観光局、旅行会社、医療関係、不動産(滞在施設)、学校、ロングステイ財団公認海外サロンなどがブースを設け、個別相談することができ、当日は朝から多くの方が来場し、情報収集に余念のない様子が伺えました。また、国別に情報収集し比較できるのもこのイベントの特徴。
また、出展者のセミナーのほか、「1/海外でもっと楽しく、よい暮らしをしたい、2/スポーツを楽しみたい、3/世界をゆっくりじっくり観光したい、4/キャリアアップしたい、5/海外で起業・投資してみたい、6/健康でいたい、7/ボランティア・社会貢献してみたい、8/現地の文化や語学を学びたい」という8つのカテゴリーのセミナーを展開しました。
■来場者の方々の声をピックアップ!
「夢は海外暮らし。物価が安くてのんびりできる国を探しています」
今日は友人に誘われて参加したのですが、ロングステイという言葉は今回初めて知りました。近い将来、海外で暮らしたいと思っていて、パソコンとインターネットがあれば生活できるように少しずつ準備をしています。大学生の時に、自然の豊富なオーストラリアのケアンズに1ヵ月半滞在したことがあり、将来はリゾート地のようにのんびりした国で暮らしたいんです。どこの国に移住するかはまだ決めていませんが、マレーシア観光省のブースで、ロングステイの一番人気がマレーシアだと聞いて、興味をもちました。物価が安くてのんびりできる国を探して早く実現させたいです!
小林亜紀さん(27歳)
「日本の未来に危機を感じ、アジア諸国への移住を検討しています」
このフェアはインターネットで知り、MM2H(Malaysia My 2nd Home)というビザについて詳しく知りたいと思い、来てみました。今の日本は大きな危機に直面していると感じています。年金をはじめとする社会保障は今後どうなるか分かりませんし、10年も経てば破綻してしまうのではないかと危惧しています。もしそうなった時のために、将来発展期にあるアジア諸国に移住をし、そこで暮らしていけるよう今から準備をしています。
その時になって慌てるのではなく、10年後の日本を予測し、そこから逆算して、今何をすべきかと考えてみると、こういったフェアなどに足を運び、情報収集をする事が重要だと思います。
佐藤雄一さん(32歳)
「世界で通用する人材になりたい。そのための情報収集に訪れました」
小学校1年生から大学まで、フィリピンで教育を受けました。フィリピンの学校は全て英語で授業が行われます。幼い頃から当たり前のようにあった環境なので、「留学をしている」という意識はありませんでしたが、日本に生活の拠点を移してから、「もっと勉強しておけばよかった」と今になって後悔するようになりました。
日本の大手企業では、日本の有名大学を卒業していないと就職活動時に不利になるようです。また、世の中はますますグローバル化しているため、狭い日本で妥協して就職をするよりも、もう一度しっかり勉強し、世界で通用する人材になり、グローバルな企業で仕事を探そうと思っています。今日はそのために、情報収集でやってきました。
藤森賢人さん(21歳)
「子供の将来ため、グローバルな環境での教育を考えています」
夫婦そろって海外旅行が好きなため、これまでもずっと「旅博」などのフェアには足を運んでいました。ふたりともオーストラリアが大好きで、いつも決まってオーストラリアに出かけていたのですが、子供ができてから、この子の将来のためになるべく早く移住をし、グローバルな環境で教育を受けさせることを考え出しました。
生活コストなどトータルで考えると、マルタ共和国が良いのではないかと考えています。移住をしたら、外国人向けに日本食レストランを開いたりしてみたいですね。
長谷川 貢さん(54歳)、富士子さん(38歳)、夏希ちゃん(5歳)ご家族
これまで海外で住むことを考えた事がない人でも、実際に話を聞いてみると、「そういう将来もアリかも!?」と思うかもしれません。海外で生活をしてみると、日本では当たり前だと思っていた事が通用しない事もしばしば。そういった体験をするだけでも、考えが柔軟になり、視野が広がります。
想像もしなかった人生に出会える可能性を秘めたロングステイ。興味のある方は、ぜひ来年のフェアに足を運んでみてはいかがでしょうか。「それまで待てない!」という方は、ぜひロングステイ財団に相談してみて下さい。
ロングステイ財団公式ページ
取材・文/坂口弥生