【英語圏】日本にあって海外にないモノ
あの国には意外なアレがない?

福井県は日本で唯一イオンがない県だった!

最近、福井県は日本で唯一イオングループ系列のショッピングセンターがない県としてネット民の間で話題を呼んでいます。また、「日本で唯一スターバックスコーヒーがない県」の名をほしいままにしてきた島根県にも昨年12月、遂に出店が決定。スターバックスなんてどこにでもある、と思っていた人には出店よりもそれまで一店もなかったことが衝撃的なニュースでした。このように、自分の住む県に当たり前にあるものが他県には存在しないことを知ったときの驚きは相当なもの。他方で世界に目を向けてみると、日本には当たり前にあるものが存在しない国が多数あることが判明しました。そこで今回は、日本にあって海外にない意外なモノをピックアップ。英語圏の国々にフォーカスしてご紹介します。

 

◆ マレーシアには“トイレにトイレットペーパー”がない?


トイレットペーパーがなければ、どうやって汚れを拭き取るのか想像がつきづらいですよね。実は、マレーシアのほとんどの公衆トイレには便座の右手側にシャワーがかかっています。そうです。このシャワーを使って、お尻の汚れを洗い流すのです。使い方はいたってシンプル。右手でシャワーをもって、左手で汚れた部分をキュキュッとこすって洗い流すだけ。さながら、手動式ウォシュレットといったところですね。また、洗い流したあとは自然乾燥が基本。そのせいかトイレのあとはいつも床が水浸しなのだそう。マレーシアを訪れる際はポケットティッシュを携行することをオススメします。

 

◆ フィリピンには“離婚制度”がない?


世界中で離婚制度がない国は、人口のほとんどがカトリック教徒であるバチカン市国とフィリピンの2カ国のみ。カトリック教徒にとっての「結婚」は、神の前で結ぶ契約なのでそもそも離婚という概念がありません。同国で離婚を成立させるためには、裁判所への婚姻無効の申し立てとそれを認める判決が必要。この申し立てと判決がないまま「何年も別居しているから」といった理由で他の異性との婚姻手続きをすると、重婚の罪に問われます。

 

◆ アメリカには“主要駅にトイレ”がない?


“ない”といっても全くないワケではありません。従業員専用のトイレはあるようですが、一般には開放されていないものがほとんど。体調が悪い場合のみ使用可能なのだそうです。なんでも、2013年1月3日付けの『The Atlantic CITIES』誌の記事「Why Don’t American Subway Stations Have Public Bathrooms?(なぜアメリカの地下鉄駅には公衆トイレがないのか?)」によると、シカゴやサンフランシスコ、ワシントンなどは「建設費・維持費に割く財源がない」ことがトイレ不足の要因だとか。アメリカを訪れた際は、公衆トイレ検索アプリなどで事前に場所を把握していた方がいいかもしれません。

 

◆ アメリカには“アメリカンコーヒー”がない?


日本でお馴染み、ブレンドコーヒーをお湯で薄めた“アメリカンコーヒー”。これは、アメリカ人は薄めのコーヒーを好んで飲むというイメージから名付けられた和製英語。アメリカンコーヒーという名のコーヒーは、アメリカには存在しません。現地で「Can I have American coffee, please?(アメリカンコーヒーください)」と言っても通じないので、日本で飲まれるようなお湯で薄めたコーヒーを飲みたいときは、「Can I have Weak coffee, please?(薄いコーヒーください)」と注文しましょう。ちなみに、アメリカで飲まれている薄いコーヒーは、日本のようにお湯で薄めて作っているのではなく、もともと薄味で抽出される焙煎の浅いコーヒー豆を使っているのだそうです。

 

いかがでしたか? ところ変われば生活スタイルもガラリと変わります。ご紹介した例のように「当然あると思っていたものがない」なんて意外な落とし穴が潜んでいることも。海外を訪れる際は「何があって何がないのか」をリサーチしてから渡航しましょう。

 

構成・文/山川俊行(編集部)


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