英検®はここに注意しよう! 2級のリーディング長文
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回の記事では、英検®2級の構成と一次試験リーディングの短文穴埋め問題について解説しました。今回はリーディングの続きとして、長文問題の傾向と対策について書きます。語彙を増やし、時制など文法を理解する他に、どんなことが必要なのでしょうか。
英語長文問題の一般的な注意点
英検®にかぎらず、一般的に英語の長文問題では文脈が重要です。穴埋め問題であっても、前後の文を読まないと正解を出すことはできません。まずこのことを頭に入れておいてください。
英検®2級の長文問題構成
2級の長文は5つの大問に分かれ、2A、2Bが穴埋め、3A、3B、3Cが内容一致選択問題です。
説明文がほとんどですが、email形式の文章も含まれています。
英検®2級長文穴埋め問題のポイント1 接続の言葉
長文穴埋め問題のポイントのひとつは、接続詞や接続副詞など文と文を繋ぐ言葉です。
therefore, nevertheless, what is more, while, by contrastなどがこれに当たります。
それらを選ぶ問題が出るというだけではなく、そのような語や表現に注目することで、後の文章にどんな内容が来なければならないか、または前の文章がどんな内容なのかがわかるからです。
わかりやすい例を挙げれば、howeverという接続副詞は「しかしながら」と訳されるので、その前後には相反する内容があるはずですね。例えば、その前に何かの利点について述べたなら後には欠点について述べる、または、最初はうまくいったが後で問題が出てきたなどの内容になるはずです。
英検®2級長文穴埋め問題のポイント2 要旨を掴む
長文問題は穴埋めであっても要旨を掴むことが必要です。例えば、同じように自転車をテーマとした文でも、どんな自転車の何について話しているかによって、空所に入るフレーズが変わってくるでしょう。
自転車の交通安全について話題にしているところで、急に自転車の環境への影響が出てくるはずはありませんし、自転車競技について話しているのに、突然ママチャリが出てくるはずもありません。
文章全体、または各段落、空所の前後で何について書いているかを見れば、自ずと正解が見えてくるはずです。
英検®2級長文内容一致選択問題のポイント 解答の根拠は順番通り
効率的に長文問題を解くには、設問と本文の間を行ったり来たりする回数が少ない方がいいですね。
設問のヒントがすべて本文にあることは言うまでもありません。そして、ほぼ設問の順序通りに本文にヒントが出てきます。焦ってあちこち飛ばし読みしたりせず、最初から最後まできちんと読みましょう。
英検®2級長文内容一致選択問題のポイント 個々の単語に惑わされず要旨を追う
焦って飛ばし読みしない方がいい理由は、もうひとつあります。
単語を拾い読みしていると、紛らわしい誤答を選んでしまうからです。
リスニングでも、たまたま聞こえた単語に反応して、話者の意図とは違う解答を選んでしまうことがあります。
リスニングでもリーディングでも、本文に出てくるのと同じ単語がそのまま間違った選択肢に入っていることがあります。
例えばlibraryという単語が本文にあるとして、図書館で何をするのかはいろいろ考えられます。本を借りるとは限りません。何かイベントがあるのかもしれません。また、図書館は工事中で使えないから他のところに行くという話かもしれません。
個々の単語に惑わされない方がいいというのは、分からない単語が出てきたときにも当てはまります。
英検®では、動物の生態に関する話題も出てきます。その動物の名前を知っている必要はまったくありません。その動物について書かれた英文が理解できれば答えられます。翻訳を求められることはないからです。
文法や単語を暗記するだけではなく、普段から英文で要旨を掴む練習をしておくといいですね。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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