英検®はここに注意しよう! 3級の傾向と対策 リーディング2
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回は、英検®3級リーディングの1問目、単文穴埋め問題について書きました。今回は2問目の会話補充問題を取り上げ、ポイントを解説します。
英検®3級会話空所補充問題の特徴
問題は全部で5問。
ふたりから3人の会話が2~3行に空所がひとつあります。この空所に入るフレーズを、4つの選択肢の中から選びます。
会話補充問題はまず前後を読む
空所に何を入れたら話が通るかは、当然その前後を読まないとわかりません。
問題によっては最初に空所がありますが、選択肢を探しに行くよりまず、空所の後ろの文を読みましょう。
短い会話なので、先に最後まで本文を読んでしまってもいいですね。
時制に注目
わからない単語や表現が出てきても諦めてはいけません。空所の前後の時制はわかるはずです。これから起こることについて話しているのか、それとももう起こったことなのか。それだけでも大きなヒントになります。
例えば2021年第1回の問題には次のような会話がありました。
Girl1: I’m having a party from one on Saturday. ( )
Girl2: I’d love to. I’ll bring a pie.
1. I hope you can come.
2. I’d like that, please.
3. You missed it.
4. Your bus comes soon.
パーティーに関する会話だということは冒頭でわかります。
2はpleaseがついていますが、「来てください」と言っているわけではなく、I’d like …、~が欲しいと言っています。
4は全く関係ないことを言っています。
話題に会うのは次のふたつでしょう。
1. あなたも来られるといいな。
3. あなたは来られなかった。
パーティーが過去なのか未来なのかはon Saturdayだけではわかりません。
Girl 1の ’m having、Girl 2の ’llからこれからするパーティーだということが確認できます。ですから答えは1ですね。
意味:
女子1:土曜日の1時からパーティーをするの。( )
女子2:ぜひ行きたいわ。パイを持っていくね。
会話でよく使う表現を知る
上の問題で、You missed it. のmissはこの場合、「~しそこねる」という意味です。
itはパーティーを指すので、「パーティーに来そこなった。」ということになります。
We missed the train. だと、「(乗るべき)汽車に乗りそこなった」となりますね。
このようなよく使う表現は覚えておきましょう。英検®の過去問から知らないものを拾って、自分のノートを作るのもいいですね。
今回のように、不正解の選択肢にも重要な表現は出てきます。
I’d love to. やI’d like … もよく使われますね。
つじつまの合う答えを選ぶ
2021年第1回には次のような問題もありました。
Man: I’m going skiing this Sunday. ( ) you should come with me.
Woman: That sounds fun. I’d love to.
男性が「あなたも私と一緒に来るべきだ。」と言っています。
shouldはここでは誘いの言葉として使われています。その前に空所があります。選択肢を見て見ましょう。
1. While you’re at work,
2. Because your back hurts,
3. When you don’t have time,
4. If you have no plans,
1. whileは~の間。相手が仕事中なら遊びに行こうという人はあまりいないでしょう。
2. hurtという動詞は「~が痛む」という意味でも使われます。Backはここでは背中、腰です。
3. 「時間がない時に一緒に行こう」ではかなりの皮肉屋さんですね。
4. 「何も予定がなければ」と誘うのが普通でしょう。
英検®の会話に強烈な皮肉屋さんや非常識な人は登場しません。
常識的に考えてつじつまの合う答えを選びましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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