英検®はここに注意しよう! 4級のリスニング2
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回に続いて、英検®4級のリスニングで得点を上げるポイントを解説します。今回は第2部会話の内容一致選択問題と第3部の文の内容一致選択問題を見てみましょう。リスニングが得意な人も苦手な人も、対策をするかしないかで違いが出てきます。しっかり準備しておきましょう!
第2部 対話の内容を掴む
第2部では、4フレーズの対話をすべて聞いた後で、その内容に関する質問に答えます。
ふたりのうちどちらが何をするのか、または他の誰かがそれをするのかなど、間違えないように気を付けましょう。
数字の聞き取りにも慣れておく必要があります。
数字が複数出てくるときは、どれが何の数字なのか(時間なのか、距離なのか、値段なのかなど)に注意してください。
また、そもそもふたりはどこで話しているのか、何が問題なのかという全体的なシチュエーションを問われることもあります。
よく使われる人名(Mark, Helen)などは当然聞き取れた方がいいですが、架空の店名などの固有名詞は聞き取れなくても大丈夫です。わからない!と焦らないようにしましょう。
第3部 説明文 - 細部を聞かれるとき
3文程度の短い説明文や、ひとりの人が話している場面が出題されます。
設問としては、細部について聞く問題と、全体として何を話しているのか聞く問題に分かれます。
細部を聞く問題として、例えば
Where did the woman go last Summer?
「女性は去年の夏どこへ行きましたか。」
という質問があるとします。そのような場合、本文と選択肢に複数の地名が出てきます。例えば、去年はニュージーランドに行ったが、今年はイギリスに行く、など。何がどれでいつなのか、どこなのかに注意して聞き分けましょう。
第3部 説明文 – 内容の全体について問われるとき
全体に関する質問としては、
What is the man talking about?
「男性は何について話していますか。」
Who is talking?
「話しているのは誰ですか。」
などがあります。
聞こえてくる単語や表現をヒントに、全体的なシチュエーションや話の流れを掴む必要があります。
聞き取った単語と同じものが選択肢にあったからといって、それが正解とは限りません。
例えば「何について話しているか」という問いで、本文にappleという単語が聞こえたとしても、話のテーマが果物とはかぎりません。apple, exercise, sleepなどとあれば、むしろ健康に関する話題かもしれません。
「話しているのは誰か」という質問にしても、料理の名前が出てきたからレストランのシェフだと決めつけることはできません。お客さんかもしれませんし、料理が趣味の人かもしれません。
全体的な話の流れを掴むという姿勢を忘れないようにしましょう。
文法はリスニングにも役立ちます
文法というとリーディングという印象があるかもしれませんが、リスニングのためにも大いに役立ちます。
英検®4級では、特に時制や助動詞がヒントになることがあります。もう終わったことなのか、これからすることなのか、したいことなのか、できることなのか。文法を押さえておけば、それを聞き分けることができるでしょう。
落ち着いて聞きましょう
リスニングはすべてそうですが、放送が流れているときは聞くことに集中してください。英検®のリスニングはナチュラルスピードよりゆっくりめで、答案用紙にマークする時間も十分あるはずです。
また、リスニングは長い時間考えれば正解が出るというものではありません。次の問題が始まるときには気持ちを切り替えて、前の問題のことは忘れましょう。リーディングのように自分のペースで前に行ったり後ろに戻ったりはできません。放送は2回流れます。その間にしっかり聞きましょう。
本番前に公式ページで第1部から第3部まで通してやってみて、感覚を掴んでおくといいでしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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