英検®はここに注意しよう! 2級の構成とリーディング短文
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
英検®2級は高校卒業程度という位置付けです。英検®は、級が上がるにしたがって、英語の難易度だけではなく、取り上げられる内容や場面も広がりを見せます。今回は英検®2級の構成と、リーディングの短文穴埋め問題の傾向を解説します。効率的に対策しましょう!
英検®2級の構成
2級は3級や準2級と同様、一次試験と二次試験があります。一次試験にリーディング、ライティング、リスニングがあり、二次試験の面接では主にスピーキング能力を問われるという点も同じです。
英検®2級で取り上げられる内容
一次試験の内容としては、準2級にも出ていた学校、日常生活、文化、科学、環境などのほか、医療、テクノロジー、ビジネスなども加わります。もちろん、それらすべてを理解できなければ受からないというわけではありません。では、合格率と合格ラインはどのくらいでしょうか。
英検®2級の合格率と合格点
2級の全受験者数のうち、合格率は30%~35%と言われています。準2級の40%~45%よりさらに下がるわけですが、学校単位で全員受けさせられるという現状を考えると、必ずしも低い数字とは言えないでしょう。
一次試験を通過した人が二次試験に受かる率は80%くらいと高くなっています。
合格ラインの得点率は65%くらいです。過去問で練習するときは、75%得点できるようにしておきましょう。本番では緊張したりして何が起きるかわかりません。また、65%というのは正式に決められた合格ラインではなく、その回によって上下する可能性もあります。
一次試験のリーディング
2級のリーディングは3つの大問に分かれ、すべて選択問題です。
大問1 短文や対話文の穴埋め問題 20問
大問2 長文の穴埋め問題 6問
大問3 長文の内容一致問題 12問
短文や対話文の穴埋め問題
英検の短文穴埋め問題では、選択肢に同じ品詞の単語が並びます。名詞の場合は単数か複数かも同じで、動詞の場合は三単現のsが付くかどうかも同じです。
つまり、その単語の意味が文脈に合うかどうかで選ぶ必要があります。
例えば次のような問題があるとします。
Cell phones should not be used when they could pose a security risk, or when they ( ) you from work tasks.
1. concentrate 2. distract 3. prevent 4. grant
主語theyの後に動詞がないので動詞が入ることはわかりますが、選択肢はすべて動詞になる単語です。ここで空欄に入るのは2. distract 。distract X from Yで「Xの気をYからそらす」という意味だと覚えていなければ答えられません。
意味:携帯電話は安全上の問題を引き起こす危険がある場合や職務から注意をそらす時は、使用してはならない。
文脈で答えが決まることもある
文脈が重要なのは、長文のときだけではありません。次の例を見てみましょう。
In general, I don’t care much for sweets, but your cheese cake is ( ).
1. an example 2. a dessert 3. a pudding 4. an exception
but以下だけを見れば、2も成り立ちます。(チーズケーキは確かにデザートで、主食ではありません!)
文脈によっては1も可能です。
しかし、前半の内容および逆説の接続詞butが使われていることを考慮すれば、4がふさわしいとわかるはずです。
意味:一般に私は甘いものはあまり好きではありませんが、あなたのチーズケーキは例外です。
次回は2級リーディングの長文を見てみましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。