英検®はここに注意しよう! 5級のリスニング1
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
英検®5級は一次試験だけで合否が判定されますが、一次試験にリーディングとリスニングがあります。英語のレベルとしてはどちらも「中学初級程度」。普段から正しい英語を聞くのに慣れていることが大切ですね。問題はすべて選択式。ナチュラルスピードよりゆっくり目ですが、注意すべき点もあります。
英検®5級リスニングの構成
リスニングの問題数はリーディングと同じで25問。内訳は次の通りです。
第一部 |
イラストを参考にしながら短い英文を聞き、それに対する応答を選ぶ―10問 印刷されているのはイラストのみ。 |
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第二部 |
対話を聞いて、その内容に関する質問への答えを選ぶ―5問 印刷されているのは選択肢のみ。 |
第三部 |
イラストを見てその描写と一致する短文を選ぶ―10問 印刷されているのはイラストのみ。 |
英文は二度ずつ放送されます。
対話の応答は聞かれたことに答える
第一部の応答を選ぶ問題では、最初の文が疑問文となっていることが多いです。必ず聞かれたことに答えている選択肢を選びましょう。
DoやDoes, Canで始まる疑問文なら、Yes/Noで答えます。
WhereやWhatなど疑問詞で始まる文に対しては、通常YesやNoでは答えられません。Whereなら場所を答え、Whatなら何であるかを答えるはずですね。
例えば、次のような問題があるとします。
How old is your younger brother?
1. His name is Ken.
2. His birthday is May 4th.
3. He is eight years old.
選択肢はどれも弟のことを話しているようですが、質問に対してきちんと答えているのはどれでしょうか。How old(何歳)という質問に対して弟の年齢を答えている3ですね。日本語に訳すと次のようになります。
弟さんは何歳ですか。
1. 彼の名前はケンです。
2. 彼の誕生日は5月4日です。
3. 彼は8歳です。
Do, Canで始まる疑問文なのにYes/Noで答えない場合
先ほど疑問文がDo, Does, Canで始まっていたらYes/Noで答えると書きましたが、例外もあります。形だけで選ばないで内容にも注意しましょう。
日本語でも「~してくれますか。」「~していただけますか。」などと疑問文を使ってお願いすることがありますが、英語にも同じような表現があります。そんな時は、Canで文が始まっていても、Yes/Noでは答えないのが普通です。
例えば、
Can you help me? (手伝ってくれる?)と聞かれたら、
Sure. (いいよ)やOf course.(もちろん)、またはI’m sorry but I can’t.(ごめん、無理)などと答えます。
Can you play the piano? (ピアノが弾ける?)なら、通常通り
Yes, I can.やNo, I can’t.などと答えることができます。違いに注意しましょう。
もうひとつ、DoやCanで始まる疑問文で、ふたつ以上の選択肢を相手に示す場合も通常Yes/Noでは答えません。例えば、
Do you go to school by bike or by bus?
(あなたは学校に自転車で行きますか、バスで行きますか?)
こう聞かれて「はい」や「いいえ」で答える人はあまりいないと思います。
By bike. (自転車で)とかI go to school on foot. (私は学校に歩いて行きます)などと答えるのが普通でしょう。
次回はリスニングの第二部と第三部について解説します。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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