英検®はここに注意しよう! 1級の傾向と対策12
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

今回は、英検®1級の二次試験について、その傾向を解説します。二次試験ではスピーキング能力を見られるわけですが、準一級までとは違う点があるので注意してください。
英検®1級二次試験は他の級と何が違うか – スピーチ
他の級の面接カードにはイラストやパッセージが印刷されています。イラストのストーリーを説明したり、パッセージに関する質問に答えることを求められます。
しかし、1級の面接カードには5つのトピックが印刷されているだけです。
そのトピックからひとつを選び、スピーチをしなければなりません。
面接カードを見て課題を選び、話す内容を考えるのに1分、スピーチに2分与えられます。
2分過ぎると、スピーチの途中でも打ち切りとなります。
英検®1級二次試験は他の級と何が違うか – 所要時間
2級の二次試験が約7分、準1級が約8分、1級は約10分の所要時間となっています。
待ち時間などは含めず、面接室に入ってから出るまでの時間です。
英検®1級二次試験は他の級と何が違うか – 面接委員
他の級では、受験者ひとりに対して面接委員はひとりですが、1級ではふたりいます。スピーチをより客観的に評価してもらうためかもしれませんね。
2倍緊張する必要はありません。
英検®1級二次試験の流れ
面接室に入り、着席した後で、あいさつや日常会話を交わすのは他の級と同じです。
準1級と同じように、自己紹介を求められることもあります。自分が言ったことに関する質問もされます。
内容は他の級より詳しく、深まると思って用意しておきましょう。
その後でスピーチとなります。
スピーチが終わると、また面接官から質問があります。
スピーチの内容に関することは必ず聞かれるようです。より詳しい説明や、例示を求められることも多いです。
また、選んだトピックに関連して、スピーチの内容と直接は関係がない質問もあります。
テストが終わり、You may go.と言われたら、あいさつして部屋を出ましょう。
入室から退室までが採点対象
他の級でもそうですが、面接室に入ってから出るまでのすべてが採点対象となります。
もちろんスピーチは重要ですが、会話やあいさつも見られています。英語でコミュニケーションを取ろうとする意欲が、相手に伝わらなければなりません。
そのためには、話すときも聞くときも相手の顔を見て、座るようすすめられたときやカードを受け取るときは、Thank youと言いましょう。
要は、人と人とのコミュニケーションです。
次回は、スピーチ対策です。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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