娘の留学準備 英会話スクールに入学&
日本の幼稚園教育について思うこと
フォトグラファー須藤夕子さんが
写真で綴る親子留学実体験記
笑顔泥棒と称して人物などのポートレート撮影を中心に活動する、ママフォトグラファーの須藤夕子さんが、2011年に出産した愛娘と一緒に親子留学行きを決定! なぜ今親子留学なのか? 親子留学する今後も体験記を公開してくれます。
メイン写真ストーリー●ユッキーナこと、木下優樹菜さんのブランドAvan Lilyで購入したデニムのおそろいで着て撮りました。ママとおそろいにするとこんな小さなことでも子どもがよろこぶ姿を見て、おそろいもいいものね、と思いました
留学準備として 英会話スクールに通って2日目にOh my God!
マレーシア親子留学を決めてから、娘は3年間お世話になった保育園を辞めて、サマースクールから英会話の学校に通うようになり、3ヵ月が経ちます。
2日目くらいから急に「Oh my God!」と言っていた時は驚きました。
自宅でもABCのドリルをやらせていたら、覚えるスピードは本当に早く、すぐに読み書きができるようになったり、動物や果物野菜は英語で言えるようになったり。娘の覚えるスピードが早くて驚く毎日です。
日常生活でも、傘は「Umbrella」、お菓子の袋を開けて! も「Open please」と言うようになりました。
1ヵ月後には自分の名前を書けるようになりました。水彩で書いたモノ
動物園に行くと、動物を指差し英語で名前を言うようになりました
私自身はフランス語を習っているのですが、私が覚えるスピードより遥かに早く、同じくらいに話せるようになれたらいいな〜なんて考えていましたが、既に抜かされそうです(笑)
英語の学校の発表会でリトルマーメイドのアンダーザシーを歌って踊りました
それぞれ特徴が違う、ふたつの英会話スクールは両方ともいい学校!
月曜〜金曜までのうち、週4回子ども英会話スクール「A」逗子校に通い、土曜はまたそれとは別の英会話スクール「B」代々木校に通っています。
Aは大手子ども英会話スクール。レッスンが終わって娘を迎えに行くと、どんな風に今日過ごしていたのか? を動画で見せてくれたり、サマースクールの期間は毎日写真を3枚くらいコピー用紙ですが撮って頂いて帰って来るので、パパもそれを見て安心している様子でした。
英語で勉強して英語で過ごし、自然と身につく環境、そしてさまざまな年齢の子ども達と一緒に過ごすということが、とても子どもに良いと思いました。
Bは、とにかく体を大きく動かしながら単語だけでなく英文を言わせることを意識しながらも、楽しんで自然に覚えていく英会話教室です。こちらのスクールには週に一回しか通っていませんが、もう一日増やそうかと思うほど、楽しそうです。
リンゴとバナナの切絵を作って持って帰ってきました
お花を作ってママにプレゼントしてくれました
「考えて行動する」子どもの自主性について、日本の幼稚園で疑問に思うこと
日本の幼稚園教育の集団行動はとても素晴らしい教育だと思います。でも、私が学生時代に何校もの幼稚園に教育実習に行った時、ピアノやオルガンの音で片付けをする、手はお膝にして「いただきます」と言う、など、私の幼稚園の頃と変わらぬシステムを改めて見てみると、それってどうなんだろう? と疑問に思いました。
決まった合図によって、反射的に動くことで子どもが「自分で考える」ということが省かれているのではないか? とか、大人が楽になるようにしつけているだけでは? とも思えます。
そして実際、私自身が小学校に入った時に、急にそれらが無くなって、不安になったことを思い出しました。
これらの経緯から、集団の中での自主性を育むことについての教育があまりなされていないのではないか? と疑問に思っています。
自分から覚えたい! と思う気持ちがあるようで、自ら進んで勉強してます
「考えて行動する」そしてしつけというのは誰もが同じ行動ができるようにしつけるのではなく、「相手の気持ちを考えて、お互いが気持ちよく生活できること」を教えることがしつけだと思うのですが、気をつけないといけないのは、外で親が恥をかきたくないからしつけけるのではないと言うことだと思います。
マレーシアの幼稚園でも取り入れている、モンテッソーリ教育って?
マレーシアの幼稚園ではモンテッソーリ教育法を取り入れている所が多いようで、まだどこに入るかは決めていませんが、モンテッソーリ教育法を取り入れている学校にしたいなと思っています。
“モンテッソーリとは
モンテッソーリ教育(モンテッソーリきょういく、英:Montessori education または the Montessori method)は、20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。
イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。“
ここで私が常々疑問に思っていた、古くからの日本の幼稚園の集団行動への疑問と不信感がやっぱりか! と消え去りました。
モンテッソーリ教育法では、子どもは「自由に個別活動」。集団で同じことをするのではなく自由に個別活動をする。自分で自分の活動を選ぶこと、そして自分のペースで納得行くまで繰り返し活動するという教育方針なのだとか。
自発性や縦割りで歳の違う子ども達と活動するそうですが、今通っている英語の学校Aも午後のクラスでは小学生と楽しく遊んでいる姿を見かけたり、ひとりっ子の娘にとっては、お姉さんお兄さんができたみたいです。そして教わりながら、自分より下の子には教えたり、何かすることを手伝ってあげたりと、楽しく過ごしながら学んでくれて、とても良かったと思います。
難しいことを考えて押しつけても、親の思い通りにならないことはこれからもたくさんあると思いますが、ゆっくり一緒に学んで行けたらいいなと思います。
義理のお父さんが亡くなり、遺品の中にジャズや洋楽のレコードが山ほど出てきました
英訳されている歌詞カードもたくさんあって、英語の教材は身近なところにも沢山あるんですよね
笑顔泥棒
須藤夕子(すどう・ゆうこ)
広告代理店など3年間のOL生活を経てカメラマンへ転身。ポートレート撮影を得意としてリチャードギア、渡辺謙など撮影した著名人は1,000人以上。雑誌、広告などフリーランスフォトグラファーとして活躍。また「笑顔泥棒」と称しパリ、NY、マイアミ、沖縄など世界中の子ども達の笑顔を撮影し個展や写真集などで発表している。産経Expressで土曜隔週「笑顔泥棒 ガールズフォト講座」好評連載中。
パリ、NYなど世界の子供達の笑顔を集めた作品集『Catch Your Smile!』
笑顔泥棒 須藤夕子/ゴマブックス