英検®はここに注意しよう! 3級の傾向と対策 リスニング
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回まで3回にわたって英検®3級のリーディングについて解説しました。今回と次回でリスニングのポイントについて解説します。自信をもって試験に臨めるよう、準備しておきましょう。
英検®3級リスニングの構成
リスニングは3部に分かれ、各部10問ずつ、どれも選択問題です。第1部は選択肢が3つ、第2部と第3部は4つです。
第1部は対話の応答文選択問題、第2部は対話の内容一致問題、第3部は説明文や物語文の内容一致問題です。
放送回数は第1部が1回のみ、第2部と第3部では2回ずつ聞くことができます。
英検®3級リスニングの内容
家庭や学校、店や公共施設などが場面となり、電話やアナウンスの形式を取ることもあります。
話題は主に日常生活や旅行などですが、第3部では海外の文化、歴史などもテーマとして取り上げられます。
第1部 対話の応答文選択問題
対話の応答文選択では、4級に引き続き、疑問詞をしっかり聞き取り、意味を覚えておくことが重要です。
what, who, when, where, howのほか、3級ではhow long, how often, what kind なども登場します。
また、時制も未来や現在完了の疑問文が頻出です。
比較級や最上級も出てくるので、復習して臨みたいですね。
対話全体を聞いた上で、最後の発話への応答として自然なものを選びましょう。
選択肢には、対話文に関連する語句の入った紛らわしい誤答が含まれています。例えば、クラブ活動に関する話題ならcoach, practiceといった単語、話者が駅にいるというシチュエーションならticketなどです。そうした単語が入っているからといって、正解とは限りません。必ず最後のフレーズに対する応答となる選択肢を選んでください。
過去の問題では、「クラブ活動が終わったから迎えに来て。」という文脈で、I’ll be there in ten minutes. (10分後に着くよ。)が正解となっていました。
今駅にいると言う人に「会議に間に合いますか。」と聞いている問題では、I don’t think so.(無理だと思います)が正解でした。
第2部 対話の内容一致問題
第2部もふたりの会話です。ひとりが2回ずつ対話し、計4回の発話になります。ということは、1回くらい「ひねり」があったり、答えと関係ない内容が入ってくるということです。
例えば、誰かがhappyな理由が親戚にピアノをもらったからだとします。そして、その親戚がピアノをくれた理由というのがイタリアに引っ越すからだというシチュエーションが出題されました。質問で「なぜこの人はhappyなのか」と聞かれ、「イタリアに行くから」などという答えを選ばないようにしましょう。
また、ひとつの対話の中に日付がふたつ出てきたり、場所が3つ出てきたりすると、どれが誰の何だったのか、混同してしまうこともあります。それを避けるため、対話は必ずトーンの違うふたつの声(男性の声と女性の声)になっているので、注意して聞き取ってください。
ただ、たとえ混同したとしても慌てる必要はありません。第2部は2回ずつ放送が流れるので、2回目にわからなかったところを聞き取れれば大丈夫です。落ち着いてリスニングに臨んでください。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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