英検®ライティングの練習をしよう!2級 – POINTSを活用しよう
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
英検®のライティングでは、2級から「理由を書く際の参考になる観点」としてPOINTSが3つ提示されています。使っても良いし使わなくてもいいということですが、どう扱ったら良いのでしょうか。
英検®ライティングのPOINTSはヒントと捉えよう
POINTSは制約というよりはヒントと捉え、活用できるときは活用しましょう。もしもPOINTSの中に知らない単語があっても、慌てふためく必要はまったくありません。
英検®ライティングのTOPICは、さまざまな切り口で書けるよう設定されています。しかし、何を書いていいか逆に困ってしまうという場合もあるかもしれません。そんなときはPOINTSを見て、その中のひとつかふたつを取り入れるといいでしょう。
POINTSはまた、TOPICからずれないための指針でもあります。
「理由を書く際の参考になる観点」ということなので、その単語をそのまま使わなければならないというわけではありません。
では、例題を見てみましょう。
練習問題
●以下のTOPICについて、あなたの意見をその理由を2つ書きなさい。
●POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。
●語数の目安は80語から100語です。
●解答がTOPICに示された問の答えになっていない場合や、TOPICからずれていると判断された場合は、0点と採点されることがあります。TOPICの内容をよく読んでから答えてください。
例題:
Some people claim that grown-up children shouldn’t live with their parents. Do you agree with this opinion?
POINTS
●Independence
●Life Lessons
●Isolation
和訳・解説
例題:大人になった子どもは両親と住むべきではないという人もいます。あなたはこの意見に賛成ですか。
観点
●独立
●人生の学び
●孤立
POINTSと関係する語に下線を引いてあります。
解答例1
I am of the opinion that grown-up children move out of their parents’ home for two reasons.
First, it will give them a sense of independence and thus, self-esteem. They will be able to make decisions free from too much interference from their parents.
Furthermore, they will learn to manage their budget and deal with noisy neighbors or difficult roommates. These are important life lessons that will make them happy in the long run.
That is why I think they shouldn’t miss the occasion to live as independent adults.
(92 words)
私はふたつの理由で、大人になった子どもは親の家を出るべきだという意見です。
まず、そうすることで独立したと感じることができ、自尊心に繋がります。両親からあまり干渉されずにいろいろなことを決定できるようになるでしょう。
さらに、予算の管理や、うるさい隣人や気難しいルームメートなどに対応することを学ぶでしょう。それらは長い目で見て彼らを幸せにする人生の学びです。
これらの理由により、私は自立した大人として生きる機会を逃すべきではないと考えます。
解答例2
I’m against the opinion that adult children shouldn’t live with their parents. I have two reasons why I think so.
Firstly, when it comes to our personal lives, there is no “should” or “shouldn’t”. Every culture and family have their own history and reasons for following certain rules.
Moreover, in our modern society, the problem of loneliness and isolation is more serious than ever. Why shouldn't family members live together to help each other when they can?
To sum up, it is up to each family to decide how they will live.
(96 words)
私は大人になった子どもは親と一緒に住むべきではないという意見に反対です。それには理由がふたつあります。
まず、個人的な生活に関して「べき」や「べきではない」はあり得ません。それぞれの文化や家族が従う決まりには、固有の歴史や理由があります。
また、現代社会では孤独や孤立の問題がかつてないほど深刻になっています。家族が一緒に暮らして助け合うことができるのに、そうしてはいけないことがあるでしょうか。
要するに、どう生きるかを決めるのはそれぞれの家族の問題です。
解答例1ではPOINTSの中からIndependenceとLife Lessonsを使いました。Independenceは子どもが両親の家から出て暮らす理由をサポートするために使いやすいですね。ただ、家の中で自立するという意味に捉えれば、反対の立場でも使えます。Life Lessonsは賛成・反対のどちらの論拠にもなるでしょう。
解答例2ではIsolationを使いました。大きな家族が核家族化したことによって孤独の問題が生じやすくなったという論拠です。「核家族」などの語を使わないでも書くことができます。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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