英検®はここに注意しよう! 1級の傾向と対策7
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

前回まで2回にわたって1級一次試験の長文穴埋め問題について解説しました。今回から長文内容一致問題を見ていきましょう。
1級長文内容一致問題の長さと構成
1級の長文内容一致問題では、3つの長文が出題されます。
そのうち2つはタイトルを入れないで本文39~40行、1行は12~16字、ちょうど問題用紙の1ページ分が埋まるくらいです。
準1級よりちょっと長い感じですね。
設問はそれぞれ3問ずつとなっています。
そして、最後の長文ひとつはその1.5倍くらいの長さで、設問が4問となっています。
本文は縦3段組で2ページにわたっており、下に2問ずつ設問がついています。
一目見て「な、長い!」と圧倒されてしまいそうですが、長いから難しいとも限りません。基本に忠実に読み解いていきましょう。
英検®1級長文内容一致問題のテーマ
テーマは幅広く、社会、歴史、文化、芸術、科学、環境、経済、テクノロジーなどさまざまです。ただ、専門知識は求められていません。
長文内容一致問題を解く手順
まずタイトルを読んだ後、設問の問題文に目を通し、選択肢は読まないでおきましょう。
設問を読むことで、本文を先取りすることができます。
しかし、選択肢は4つのうち3つが間違った内容ですから、先に読んで下手な先入観を持たない方がいいですね。
この時点で、タイトルや設問の単語がわからなくても、慌てる必要はありません。本文の中で説明していることも多いからです。
設問の後、本文を読み始めます。
原則的には拾い読みなどはせず、最初から最後まで目を通しましょう。急いでいるとしても、最初の段落はきちんと読んでください。文章の全体像を掴むのに役立ちます。
解答のヒントはおおむね設問の順番通りに出てきます。答えが分かる都度、解答用紙にマークして、先を読み進めます。
単語ではなく話の内容を読むこと
長文を読むとき、聞くときは、常に話の流れを理解するよう努めてください。
英単語を読むのではなく、文章の要旨、主張、展開を掴むということです。
設問や選択肢では、本文と同じことを違う表現で言い換えたり、まとめたりしていることが多いです。
個々の単語に反応するより、これは筆者の主張、これは例、これは筆者と反対の立場、など内容を理解しながら読み進めることが重要です。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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