英検®はここに注意しよう! 準1級の傾向と対策 – 二次試験面接2
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回の記事では、英検®準1級の二次試験、面接の流れをご紹介しました。今回は高得点を上げるためにはどうしたらいいのか、面接の対策について解説します。
四技能のうちスピーキングに自信がない人は充分な練習を!
英検®準1級の一次試験をくぐり抜けてきた人にとって、二次試験は語彙や文法の上で難しいことはないはずです。
しかし、英語のスピーキングをやってこなかった人や、リスニングに自信がない人は、必ず練習をしてから臨んでください。実際に面接委員を前にすると、緊張してよく聞き取れなかったり、間違いを連発してしまったりすることがあるからです。
頭で文法を理解することと、正しく話すことは別です。
バッティングの理論が分かっているからといって、実際にヒットが打てるわけではありません。考えこまないでスラスラ英語が出てくるようにするには、それなりに練習が必要です。
スピーキングに自信がある人も、英検®の公式サイトにある「バーチャル二次試験」だけはやっておきましょう。
当日まごつかないで済むはずです。
英検®準1級のナレーションとは
2級の二次試験にも、3コマのイラストを使って説明するという問題があります。
2級では考える時間が20秒でした。説明する時間は特に提示されていませんが、「バーチャル二次試験」の模範解答は45秒以内です。
準1級ではイラストは4コマで、話の展開がひとつ増えているといえます。
考える時間は1分、ナレーションをする時間は2分。2級の2倍以上ですね。
時間が長くなっただけでも、内容がより盛りだくさんで複雑になっていることが分かるでしょう。
2級まであったような英文パッセージの音読やそれに関する質問が減った分、自分で考えて文を組み立てなければならないナレーションは難しくなっているといえます。
考慮時間の1分間でやるべきこと
考える時間は1分たっぷりあるので、フルに活用してください。
まず、イラスト上の指示文の中にあるテーマと出だしの1文に目を通すのを忘れずに。
テーマはThis is a story about… などで始まる1文ですが、語彙などそのまま使えるものは利用しましょう。
ナレーションの初めは、必ずYour story should begin with the following sentence: で示された文を使います。
それぞれのコマの左上に示された The next week, やA few days later, などを話の展開に用いることで、ナレーションの内容を組み立てやすくなります。
イラストを眺めながら、どんな語彙や文構造を使うのか考えておくと、話始めてから言い直すこともなく、手際よく説明を進められるでしょう。
キーワード的な単語を思い出せないときは、どんな風に言い換えればほぼ同じ意味になるか、予め決めておきましょう。
ナレーションをするときの注意点
ナレーションもたっぷり2分間あるので、慌てずに明瞭な発音で話すようにしましょう。早口コンテストではありません。
文の終わりや意味のカタマリを意識すると、自然に相手にとってわかりやすい話し方になります。
最後に
面接委員は、あなたに意地悪するためにそこにいるのではありません。自分の味方だと思えば、言葉も不思議と滑らかに出てくるものです。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。