英検®はここに注意しよう! 5級のリスニング 2
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回の記事では、英検®5級リスニングの構成と第一部について解説しました。今回は、残りの第二部、第三部について傾向と対策を見てみましょう。リスニングでは一般的に、ネイティブの発音に慣れておく必要があります。おすすめの初心者向けサイトもご紹介します。
対話の内容に関する質問
まずふたりの対話を聞きます。ひとり一文か二文ずつの短いものです。
What are you doing, Charlie?
― I’m writing a letter to my pen pal, Mom.
Question: What is Charlie doing?
1. Calling his mother.
2. Reading a letter.
3. Writing to his pen pal.
4. Walking his dog.
印刷されていて読むことができるのは、選択肢のみです。音声が始まるまで見ているのはかまいませんが、音声が始まったら聞くことに集中しましょう。
対話ではyouとIで話していますが、質問ではCharlie, the boy, his motherなどに変わることに注意しましょう。また、対話の中にMomという言葉が出てきますが、これは話をしているお母さんへの呼びかけであり、手紙を書いている相手ではありません。訳は次のようになります。
何をしているの、チャーリー?
― ペンフレンドに手紙を書いてるんだよ、ママ。
質問:チャーリーは何をしていますか。
1. 母親に電話をかけている。
2. 手紙を読んでいる。
3. ペンフレンドに手紙を書いている。
4. 犬を散歩させている。
答えはもちろん3ですね。
イラストと一致する短文を選ぶ
イラストのほとんどは、ひとりかふたりの人が何かをしているところです。食べているところ、見ているところ、話しているところなど。生活の中の動作や物(机、椅子、フォーク、箸、コップ、鉛筆、雑誌、自転車、飛行機、船、海、山など)の単語をしっかり覚えておきましょう。
動物や虫も出てきます。体の部分(足、腕、指、頭、肩など)を表す言葉も出てくるので、チェックしておきましょう。
難しいのは数字の聞き取りかもしれません。時間の言い方の他、千までの数字を耳で聞いてわかるよう練習しておきましょう。
リスニングには現在進行形がよく出る
会話やイラストの描写には現在進行形がよくつかわれます。現在の動作を表すために使われることもあれば、近い未来として出てくることもあります。
Linus is playing baseball now. (ライナスは今野球をしています。)― 現在の動作
I’m going shopping this afternoon. (私は今日の午後買い物に行きます。)― 近未来
リスニングの注意点
ネイティブの発音に慣れておくことが必要です。ネイティブの先生がいなくても心配することはありません。英検用教材などで耳を慣らしておきましょう。今は英語初心者用の無料のサイトもたくさんあります。
例えば、Voice of America Learning Englishのbeginning levelもいいと思います。
TALKENGLISH.COMも耳を慣らすためにいいでしょう。
耳を慣らすという目的で聞くときは、内容がわからないでもとにかく毎日聞いてみることです。最初からスクリプトを見たりしない方がいいでしょう。
さて、リスニングは深く考えてわかるものではありません。音声が放送されているときに、しっかり集中して聞き取ることが大切です。音声が終わったら、自信があってもなくても答えを選び、次の質問に意識を向けるようにしましょう。決して前の問題を引きずらないことです。
その感覚を掴むために、本番前に必ず過去問で練習をしておきましょう。リスニング25問を途中で止めないで、最後まで通すリハーサルをしておくと、当日落ち着いて受けられるはずです。英検®公式サイトで過去問を聞くことができます。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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