英検®はここに注意しよう! 2級の二次試験3
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
英検®二次試験面接の最終回です。第1回と第2回で、入室してから問題カードの音読、内容に関する質疑応答、そしてイラストの説明まで見てきました。今回は、問題カードから離れて自分の意見を問われた時の答え方について解説します。
個人的な意見を問う質問には明確に答える
イラストの説明が終わると、問題カードを裏返すよう求められます。
「もう見られない!」と焦る必要はありません。
この後の二つの質問は問題カードとは関係なく、受験者自身の意見を問うものです。
○○についてどう思いますか?という質問が多いので、いいと思う、反対だなど、はっきり立場を示しましょう。
すぐに答えられない場合は、Well, … やLet me see.などと言って、考え中であることを示してください。何も言わないで黙っていると、わからないのだと判断されて次に移ってしまうこともあります。
どちらの意見にしたらいいかわからないという意味でI don’t knowと言うのもまずいですね。質問の意味がわからないと取られかねません。
意見はどちらを取っても評価には関係ありません。英文として構造が成り立っていることが重要です。また、論理的に無理のない理由を加えることも大切です。
面接で辞書を引くことはできない
これは面接に限らず、リーディングでもリスニングでもライティングでも同じですね。
普段の勉強のときから、辞書を引かないで話す練習をしておきましょう。
一次試験を受かった実力のある人なら、それができるはずです。
言いたい単語を思いつかなかったら、別の言い方をその場で考えてください。機転をきかせるということです。少し長くなってしまっても、子どもっぽい言い方になってしまってもかまいません。何も言わないよりずっといいのです。
例えば、持続可能な社会と言いたかったがsustainable(持続可能な)という単語がその場で出てこなかったとします。そんな時は、どうしたらいいでしょうか。
いろいろ言い方はありますが、
a society where people live in harmony with the environment で言いたいことは伝わるのではないでしょうか。
普段のコミュニケーションのときも同じですね。いちいち辞書を引いていたらコミュニケーションは成り立ちません。
辞書が役に立たないといっているのではありません。辞書は、後で引くのです。そして、こういう言い方をするんだ、とか、この単語が欲しかった!と頭に刻み付け、次には使えるようにしておきましょう。
相手が目の前にいるときは、何とか切り抜けなければいけません。それがspeaking力でもあります。
英検®2級面接のテーマ
2級で社会問題が話題になると言っても、普段の生活とかけ離れた形で出題されるわけではありません。
医療サービス、学校、子育て、住宅、ペットなど、よく話題になることについて、自分が普段感じていることを英語でシンプルに言えるよう、考えておきましょう。
失敗したと思っても気にしない
面接の途中で、「今のうまくできなかった!」と思うこともあるかもしれません。決して引きずらず、次の課題で取り戻してください。最後まであきらめないでください。
落ち込むのは、面接室を出てからでも間に合います。
面接の終わり
7分ほどの面接が終わると、問題カードを返すよう求められるので、Here you are. など一言添えて返却しましょう。You may go now.などと促されたら、Thank you.と言って退出します。Have a nice day.とあいさつされたら、You, too. Good bye. と返しましょう。荷物を持って出ます。控室に戻ることはできません。
リハーサルをしておく
英語の先生や家族、友人に面接官の役割を頼んで、入室から退室までリハーサルしておくと、当日落ち着いて受験できるでしょう。
最後になりましたが、面接の途中で携帯が鳴ってしまうことのないよう、電源を切るかマナーモードにしておくのを忘れずに。
公式サイトのバーチャル二次試験もやってみるといいですね。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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