英検®はここに注意しよう! 準1級の傾向と対策4
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
前回の記事では、英検準1級のリーディング第二部長文穴埋めの傾向と対策について書きました。今回はリーディング第三部、長文の内容と合った選択肢を選ぶ問題について見てみましょう。準1級レベルの英文読解力を手に入れるために、どんな勉強をしたらいいのか、具体的に解説します。
英検準1級リーディング第三部の長文問題
第三部では3つの長文が出題され、それぞれ内容に関する3~4問の設問があります。選択肢はそれぞれ4つずつです。
語彙、文法に関する問題はありません。
準1級になると長文はさらに長く複雑に
準1級には、2級までによく出ていたメール文などはありません。すべて長い記事のような形式で、内容も構文もより複雑になります。
選択肢も2行に渡るものばかりで、選択肢を読むだけでも時間がかかります。
英語の長文を効率よく読むために
英文を速く正確に読むには、いちいちキレイな日本語に訳す必要はありません。文を数語の意味のカタマリごとに区切って、文頭から理解していきましょう。たとえ知らない単語や言い回しがあっても、必ず主語と動詞を明確にして読み進んでいきます。
知らない単語は先を読むとわかることがありますが、主語がどれかもわからずに読み進めても、結局何もわからず、前に戻って読まないといけないことになります。
準1級はそれまでと比べてひとつひとつの文が長いので、主語や動詞のほか、修飾・被修飾関係を素早く見極める必要があります。
また、それぞれの代名詞が何を指すのかも確認しながら読み進めましょう。
普段から話題のテーマについて英文で読みなれておこう
英検には、現代社会で話題になっているテーマがよく出題されます。ですから、普段から社会・科学に関する英語の記事を読みなれていればいいわけですね。
かといって、準1級を目指している方でもCNNやBBCの記事をそのまま読むのは難しいかもしれません。また、ひとつひとつの記事が長くてなかなか勉強時間が取れないと挫折してしまいます。
ではどうすればいいかというと、メディアの記事を英語学習者用に読みやすくリライトしたものを使うのもひとつの方法でしょう。
News in Levels というサイトは使いやく、おすすめです。
準1級を目指す方は一番上のlevel3で読むのがいいでしょう。
難しい単語は英語で説明があり、それを読むのも勉強になります。
準1級の問題はこのサイトの記事より長いですが、最新のニュースを読むことで、英検によく出るテーマに慣れることができます。
breaking news Englishというサイトもあります。
こちらは最高レベルが7なので、レベル5前後をたくさん読むのがいいと思います。
読解力向上には音読も効果的
ニュースを読むときも過去問を解いてみるときも、まずは辞書も何も使わずに最初から最後まで一通り読んでみましょう。
この時も、主語はどれ、動詞はどれという文の構造だけは掴むようにします。一読して大意が掴めるようになるといいですね。
一度読んでわからなかったらもう一度読んでみましょう。その後で問題を解き、知らない単語などを辞書で調べます。
すべて理解した上で、音読練習をしましょう。コツは、意味の切れ目を意識しながら読むことです。音読することで、理屈だけではない英文の感覚が身に付いていきます。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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