英語力で人生を切り拓く! Vol.1
金融業で活躍 清木哲哉氏(前編)

Cheer up! Interview
~企業人・エグゼクティブ編~

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英語力を身につけたことによって、人生の充実を果たした人々を直撃するインタビュー連載。第1回目は、投資ファンド事業を行う企業に勤務する清木哲哉氏をゲストにお迎えしました。清木氏は、これまで国内外で金融業に従事し、銀行員としてニューヨーク支店に勤務した経験も。

前編では、英検1級を取得した学習法や、語学力を評価され転勤したニューヨークで培ったグローバルマインド。後編では、これからの時代を生きるビジネスパーソンにとっての英語力の重要性や、英語力で職業の可能性を切り開く方法などについて詳しく伺ったことをご紹介します。

 

――国内外のビジネスでご活躍されてきた清木さん。現在のご職業について教えてください。

 

現在は、主に海外のベンチャー企業に投資する仕事をしています。前職の銀行員時代にはニューヨーク支店に勤務していたこともあり、ニューヨークにいた期間は、32歳から2年と9ヵ月間くらいです。

 

――ニューヨークに行く前の語学力はどの程度でしたか?

 

大学生時代に英会話学校などで勉強して、4年生の時に英検®を受験し1級(英検®判定の最高レベル)に合格することができました。語学力はその時がピークでしたね。就職後は英語力を必要としない国内業務をしていましたし、仕事に追われて中々勉強ができなくなったので。

 

――高い英語力をお持ちですね。何か特別な学習をしたのでしょうか?

 

自分ではそれ程高いとは思いませんし、特別なことはしていませんが、コツコツと地道な学習はしていました。私は大学受験に落ちて1年浪人しているんですけど、その予備校の英語の授業でいきなり「英和辞典を捨てて、英英辞典(英単語の意味を英語で説明している辞書)を使え」と言われました。「雑誌でも何でもいいので、年間100冊以上英語の本を読みなさい」「リスニング教材などで、英語をたくさん聞きなさい」と。膨大な英語に触れることで、和訳せずに英語の意味を瞬時に理解できるように指導されたんです。また、留学していなくても天才的に英語ができる浪人生もいて「自分もやればできるんじゃないか」と励まされました。大学時代はその勉強法と普通に英会話学校などで勉強を続けていました。

 

――その後、ニューヨークに転勤されたのは、語学力を評価されたからですか?

 

そうですね。常々「海外に行きたい」とは会社に伝えていましたから。そして、ある程度の語学力があると評価してもらい、ニューヨークに転勤することになりました。語学力がなかったら、海外で働くこともなかったでしょうね。

ただ、ニューヨークの職場ではネイティブや留学経験のある社員ばかりで、私は一番英語ができなくて非常に困りました。例えば、取引先の人がアメリカ人だったりすると(相手が何を言っているか分からない……)なんて、内心焦ることもよくありました。残念ながら、これは今も変わりませんが(笑)。

 

特に不自由さを感じるのは、交渉する時です。英語で交渉しようとした時に、まず、話そうとする内容が頭の中に日本語で浮かぶのですが、それを英語に翻訳するとタイムロスが生じます。そうすると、ネイティブや英語が堪能な外国人との交渉や言い合いに負けてしまって。いつも心の中で(この次の交渉では、もっと早く言い返そう)と、悔しく思っていました。そのことは結構ストレスに感じていましたね。 続きを読む

 

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