

子供にあわせてスクールを選ぶ
アメリカ式ADHD児の教育方法
ADHDとは、Attention Deficit Hyperactivity Disorder(注意欠陥・多動性障害)のことで、最近の小さい子に増えているということをよく耳にするよ。病院で診断されると場合によっては薬を投与される例も多く、母子ともに悩みを抱えることも多いのだけど、アメリカではADHDのある特徴を才能としてみる動きもあるんだ。
ADHDとはどのような症状か
ADHDの症状としては、注意力を維持するのが困難、ひとつの作業に集中できない(場合によっては過集中)、興味がないことは忘れやすい、ずっと座っていることが困難、待つことができないなど学校や社会生活を送るうえで苦痛を受けやすいことから、2歳~12歳くらいまでに症状が認められることが確認されているよ。
ADHDはGIFTED CHILDとみなすことがある
GIFTED CHILDとは、平均よりも高い知的能力(IQ)を持つ子どものことを表すの。自分が興味を持ったことに対してはとことん集中する子、クリエイティブな才能がある子、凡人には考えられない発想をする子は「子どもっぽくない」という勝手な理由で、誤診でADHDとみなされることもあるわ。そのため、アメリカではADHDとみなされても、GIFTED CHILDなんじゃないか? って立ち止まって考えることが奨励されているのよ。
GIFTED CHILDの才能の見つけ方
才能を見つけるにあたって、GIFTEDの子の特徴をあげてみるね。
・敏感すぎる(→感受性が豊か)
・すでにわかりきっている事の暗記が苦手(→自分にしかできない新しい事を発見できる)
・こだわりが強い(→完璧主義なのでひとつのことに妥協しない)
・「なぜ?」と疑問に思ったらとことん質問する(→何かを学ぶのを楽しい)
・喜怒哀楽が激しい(→物事を素直に見れらる)
・集団行動が苦手(→ひとりでも行動できる)
カッコ( )は、特徴をポジティブに捉えた考え方を示したよ。例えば、喜怒哀楽が激しい子だったら、物事を素直に見られる子なのねって置き換えてあげれば、才能をつぶさなくて済むわ。
GIFTEDの子は、いまある常識にとらわれずに自分が好きなことに対してはとことん追求するのが得意で、数学、音楽、語学、絵などの芸術、ダンス、スポーツなどに才能を発揮することが多いそう。アップル創始者のスティーブ・ジョブズもADHDだったという噂があるけど彼はまぎれもないGIFTEDよね。
GIFTED CHILDをどのように教育しているか
普通の公立学校に行く子は少なく、子どもの意見を尊重して通うスクールを選ぶよ。
・ホームスクール方式・・・子どもの興味があることを伸ばして学ぶ家庭学習
・GIFTED集合方式・・・GIFTEDだけが通うスクールまたはクラスで学ぶ
・取り出し指導方式・・・通常は普通学級で学ぶが、一部の授業だけGIFTED学級
・エンリッチメント方式・・・通常は普通学級で学ぶが、レベルの高い宿題を出す
「障害と能力は紙一重」という言葉通り、子どもに少し突飛なことがあっても本人が興味を持ってやっていることは温かい目で見守ってあげることが大事だとわかってくれれば嬉しいわ。
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