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WORLD
2017.06.01

2017年世界の幸福度ランキングが発表

日本はG7で最下位の51位! 1位は……

「あなたは今幸せですか?」と質問されて、いったいどれくらいの人が「はい、幸せです」と満面の笑みで答えられると思う? そんな気になる人々の幸福度を調査したWORLD HAPPINESS REPORT という報告書の2017年バージョンが発表されたよ。

 

 

WORLD HAPPINESS REPORT 2017とは

 

国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)が156ヵ国を対象に、世界の幸福度をランク付けしている報告書よ。2012年4月に初めて報告書が発表され、今年で5回目になるわ。国民が幸福を感じていることは、社会進歩と公共政策の目標が達成されている尺度とみなされているの。

 

WHRは何を基準に幸福度を計っているのか

 

どのようにランク付けをしているかというと、自分の幸福度が0から10のどのレベルかどうかを各国民に世論調査し、そこで得られた主観的なスコアを基にして、

①ひとり当たりの国内総生産(GDP)

②社会的支援(社会保障など)

③どれだけ寿命まで健康的に生きられるか

④人生設計をどれだけ自由に決められるか

⑤他者への寛容さ

⑥国や企業に対する信頼度

の6つの項目をそれぞれ分析してトータルの幸福度を計算しているよ。

 

世界幸福度ランキング(対象156ヵ国)

 

1位ノルウェー18位ルクセンブルグ35位カタール
2位デンマーク19位イギリス36位コロンビア
3位アイスランド20位チリ37位サウジアラビア
4位スイス21位アラブ首長国連邦38位トリニダード・ドバゴ
5位フィンランド22位ブラジル39位クウェート
6位オランダ23位チェコ40位スロヴァキア
7位カナダ24位アルゼンチン41位バーレーン
8位ニュージーランド25位メキシコ42位マレーシア
9位オーストラリア26位シンガポール43位ニカラグア
10位スウェーデン27位マルタ44位エクアドル
11位イスラエル28位ウルグアイ45位エルサルバドル
12位コスタリカ29位グアテマラ46位ポーランド
13位オーストリア30位パナマ47位ウズベキスタン
14位アメリカ31位フランス48位イタリア
15位アイルランド32位タイ49位ロシア
16位ドイツ33位台湾50位ベリーズ
17位ベルギー34位スペイン51位日本

 

 

 

2017年の幸福度ランキングの総評

 

上位10ヵ国は福祉や教育水準が高く、常に幸福度トップにランクインするレギュラー国。特に、上位4ヵ国のノルウェー、デンマーク、アイスランド、スイスは上記の幸福基準に対して総じて満足度平均値が7.5と高く、ほとんど有意差はないわ。そして、今回気になったのがアメリカとイギリスの幸福度の低下。これは、アメリカのトランプ政権誕生やイギリスでのEU離脱や失業率の増加を反映しているといえるわね。世界で最も幸せな国の人々は自国の政府や企業を信頼して、人生を自由に選択できているというのがキーみたい。ちなみにこの表には載っていないものの、幸福を感じることが最も少ない国は南スーダン、リベリア、ギニア、トーゴ、ルワンダ、タンザニア、ブルンジ、中央アフリカ共和国の国民という結果だったよ。

ランキングトップの国と幸福を感じにくい国の並びからわかるように、幸福を感じるかどうかは、個人的な幸福だけでなく、社会の幸福が満たされていることが前提。個人的な幸福では、「失業せず職業に就いていること」と、「メンタルが安定していること」が幸福度を決める最も重要な因子であることがレポートされているよ。しかし、お給料が高ければ労働者は幸せを感じるかっていうとそうではなく、ワークライフバランス、雇用保障がきちんとされているかというのもポイント。また、すでにリッチな西洋諸国では、高収入であってもうつ病や不安障害がある人は不幸を感じていて、これらをなくすことで幸福になれると考えているの。ほかにも、人とのつながりを感じられることがキーポイント。

 

ノルウェーが1位に輝いたのはなぜか

 

ノルウェーでは経済の大きな位置を占める石油価格の下落にも関わらず、幸福度が高い結果になったのはなぜか? 資源が豊かなことよりも、お互いの信頼、未来への共通の目的、寛大さ、優しさを重視する国づくりをしているからよ。ノルウェー人が個人的にどのようなことに幸福を感じているかというと、「氷河、フィヨルド、湖、小川など自然に恵まれていてアウトドアアクティビティーし放題!」「冬に美しいオーロラが見える」「犯罪率が低い」「建物がカラフル」というような環境に恵まれていることを誇る意見や、「給料が良い」「格差があまりない」という意見が多かったわ。環境が良く、社会保障も充実しているので特に未来を心配することなく、いまを楽しめるんだろうね。男女平等が世界で最も浸透しているほか、同性結婚も可能になったなどマイノリティーにとっても生きやすい国でもあるんだ。

 

豊かになってるのに中国人の幸福度は減っている

 

中国人は日本で爆買いをしたり、ガジェット系の生産も好調で経済的にはとっても恵まれているように思えるよね。データ的にも中国では過去25年間、GDPが5倍にもなっているんだ。それにもかかわらず国民の幸福度は79位で、この15年間ずっと下がっていて現在は25年前よりも幸福度が低いの。GDPが高くなって昔よりも良い商品やサービスを受けられるようになったけど、その一方で労働市場での生き残りを懸念したり、格差や将来への不安感が増えたり、空気汚染による健康の心配があることが理由よ。

 

アメリカの幸福度も下がっている

 

2007年には幸福度調査で3位だったアメリカだけど、10年経た今回は14位に下がってしまったの。この10年間アメリカの収入は上がっているにもかかわらずよ。下がった原因はトランプ大統領政権の経済政策が国民の不平等感を増大させることにつながったから。具体的にはトップの税制の引き下げ、オバマケアからの脱却による健康不安、軍の支出を増やすためにMeals on Wheels(体の不自由な人に行う食事の宅配サービス)の予算を削ったからよ。トランプが提案していることは間違った方向に向いていると感じている国民が多いわ。

 

なぜ日本の幸福度は低いのか?

 

世界的にも恵まれていると思われがちな日本だけど、幸福度は51位で日米欧主要7ヵ国(G7)のなかでは最下位で平均スコア6弱なんだ。GDPや寿命はトップ国に引けをとらないものの、他者への寛容さの面でスコアが低かったわ。「おもてなし」の国と言われるけど、内面では寛容さに欠けていると思っている人が多いのかもね。ほかにも幸福を感じにくい理由は、自然災害への恐怖、正規労働と非正規労働の間の給料格差、老後の社会保障への不安など政府が解決すべき問題が山積みなことがわかるね。

「あなたの幸福度は何%ですか」世界幸福度調査〜日本人編〜

日本人の不幸の原因は中国から伝わる儒教・朱子学にあった

以上、2017年度のレポートでわかったことをまとめてみたよ。やはりこの類のランキングでは北欧が強いね! 日本がこれから幸福度が上がるのか下がるのかが気になるところだけど、「幸せです」 っていう人が増えるといいよね。

 

参照 World happiness report

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