

パトロン? 愛人?…NO!
シュガーベイビーという女の生き方
海外サイトElite dairyの英文から読み取る
若き女性たちの成功論
FB(フェイスブック)に上がってくる、面白そうなキュレーション記事もいいけど、どうせ読むなら英語で、海外の最新ニュースを読んでみませんか? Cheer up! Englishでは、海外の面白い&興味深いニュース記事を翻訳し、ご紹介していきます。こちらの記事に興味を持ったら、ぜひ本サイトも訪れて、英語の原文でも読んでみて下さいね。
コレクションブランドに身を包み、10センチ以上のヒールで颯爽と街を歩く。マンハッタンにフラットを持ち、夜はファンシーなレストランでの会食、週末を過ごすハンプトンズのセカンドハウスの購入も考えている。欲しいものは何でも自分で手に入れる、20代にしてビジネスで成功を掴んだアメリカの女性達。ほんの数年前には、大学の学費のローンを抱え、マンハッタンから電車で30分以上かかる郊外でシェアメイトとひもじく暮らしていたのに。彼女たちが、その他大勢の女性達より頭ひとつ抜けた理由。それはシュガーベイビー。
Why Sugar Babies Are The Next Generation Of Entrepreneurs.
〜なぜシュガーベイビー達は次世代の起業家なのか?〜
photo by paramita
♥︎シュガーベイビー→商品
大学を卒業したての20代前半のうら若き女性。セレブ顔負けのファッションセンスに長時間のメイクの賜物である整った容姿、12cmのヒールで滑らかに部屋を歩き回る。才色兼備で上昇志向の強い彼女は「シュガーベイビー」。
photo by Graham Campbell
♠️シュガーダディー→投資家
40代から50代の紳士。既婚かもしれないしまだ未婚であるかもしれない。彼らの多くは取締役以上のステイタスを持つ社会的成功者である。欲しいモノは必ず手に入れる。そして、時間を共有してくれる相手を求めている。そう、「シュガーダディ」の彼は「シュガーベイビー」が欲しいのだ。
photo by joiseyshowaa
Sugar babies are in the business of themselves. Rich, older men are their buyers and investors.
-「シュガーベイビー」は自分自身を売るビジネスであり、金持ちの年上男達は彼女達のバイヤー兼投資家なのである-
このような相互に利益のある関係性が昨今では一般的になりつつある。学生ローンや学費、家賃。その他諸々の煩わしい障害を解決してくれる「シュガーダディ」を求めて、若い女性達はデーティングサイトを彷徨い続ける。
「シュガーダディ」は「シュガーベイビー」に高価な物を与えて甘やかす事を好む。「シュガーベイビー」は自分自身を売るビジネスであり、金持ちの年上男達は彼女達のバイヤー兼投資家なのである。
「自分自身を商品として売るということは売春なのではないか?」と考える読者もいるであろう。しかし、売春婦と違うのは「シュガーベイビー」は性的関係を必ずしも保障しないということだ。もし、その様な関係になってしまっても、強制的なものではなく合意に基づいて発展するものである。
もっとも、「シュガーダディ」はセックス目当てに金銭的援助を行うのでなく「彼女と時間を共有したい」という欲求のもと、インセンティブとして対価を支払っているのである。本質的に、「シュガーベイビー」とは高い給料を支払う「彼女」なのである。
Photo by Fernando de Sousa
They expect luxury because they believe their time is damn valuable. They expect to be duly compensated for the work they put into creating a highly demanded product.
-相当の時間をかけて自分を磨くのだから、「シュガーベイビー」はそれ相応の贅沢をする価値があり、彼女らはそれを当然のことと見なす-
平均して3万3000ドル(約360万円相当)の高額な教育ローンを背負う、2014年秋に卒業したばかりの女の子が、デーティングサイトを通して「シュガーダディ」を探し求めるのは、自然なことなのかもしれない。だからといって彼女たちは自暴自棄になり、イヤイヤやっているわけではない。
実際、多くの「シュガーベイビー」は自分達のライフスタイルに満足している。怠けることなく自分という商品を常に高い基準に保つために磨き続ける。相当の時間をかけて自分を磨くのだから、「シュガーベイビー」はそれ相応の贅沢をする価値があり、彼女らはそれを当然のことと見なす。
もちろん、彼女達の『シュガーライフ』は常に順風満帆ではない。多くの「シュガーベイビー」は、反対されることを恐れて友達や家族に自分の生業を隠し続ける。
野心に燃え盛る「シュガーベイビー」は本名を使わず、「シュガーダディ」との連絡用電話番号やメールアドレスを持ち、個人情報の保護に徹底する。
photo by Art Comments
They plan to become CEOs, founders, entrepreneurs, partners and producers.
-彼女達の目標はCEO、経営者、起業家やプロデューサーになることだ-
そんな彼女達の目標はCEO、経営者、起業家やプロデューサーになることだ。しかしもし、将来的に彼女達の雇い主が彼女たちの「シュガーベイビー」としての過去を知ってしまったら、間違いなくクビにされてしまうだろう。「シュガーベイビー」という生き方はそれほどリスクを伴うものであって、彼女達は常に細心の注意を払わなければならない。
「シュガーベイビー」はたくましく、真面目で自分たちが求めるものがはっきりとしている女性達である。「シュガーベイビー」という生業を通して、成功者であり、金持ちである人達と交流できるというのも、彼女達にとってはインセンティブなのだ。彼女達は金持ちの男性達から金を巻き上げる為に「シュガーベイビー」になるわけではない。成功者との交流の中で、自分がどのように成功できるのか、そして自活ができるようになるのか学ぶのである。
起業家とは、多大なリスクを負いながらも、いつか成功するだろうという長期的なスパンでビジネスを立ち上げ、運営する人達のことである。この定義からしたら、「シュガーベイビー」は間違いなく起業家なのである。
そんな賢く、セクシーで野心に燃える彼女達のために乾杯しよう。例え私たちが彼女達の様な生き方をしたくなくても、彼女達の野望、自信、そしてただひたすら成功を追い求める姿勢は敬意に値する。
source by "Why Sugar Babies Are The Next Generation Of Entrepreneurs" on elite daily.
photo by Pedro Ignacio Guridi
Cheer up! English 編集部の感想
ビジネスを立ち上げるには資金が必要です。「シュガーダディー」という名の投資家を見つける彼女達は、援助交際とは違い至極全うな気がします。日本でも女性起業家として成功している中でもかなりの割合の人が、成功している男性に「女性としての価値」を捧げ、夢を見させることによって、夢を実現させています。アメリカにはこういった「シュガーダディー」と「シュガーベイビー」をマッチングさせるサイトが人気なのです。
翻訳/mark 構成/高石真帆
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