

国際結婚の80%は5年以内に離婚!
アメリカ離婚事情
本当にアメリカ人と結婚して大丈夫!?
昨年は、これまでラブラブだったブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーや、ジョニー・デップとアンバーハードが離婚するニュースが視聴者をびっくりさせたよね。アメリカでの離婚はよくあるイメージだけど、実際のところはどうなんだろう?
アメリカにおける5年の離婚率と主な離婚原因
引用:1970-2000 National Center for Health Statistics; 2008-2015, U.S. Census Bureau, American Community Survey, 1-yr est.
上記のグラフは青色のラインが婚姻率で、金色のラインが離婚率。2015年の離婚率は1,000人あたり17件で、1979年以来最低になっているんだよ。離婚率が最も高い州がワシントンDCで、最も低いのがユタ州やアラスカ州のような保守派の州だよ。
アメリカでは妻側から離婚を切り出すことが多く、主な離婚理由は、浮気、不妊、セックスレス、経済的な理由、モラハラ、アルコールの飲み過ぎによるDVの順。ただたんに、「好きじゃなくなっちゃった」という簡単な理由でも離婚しちゃうんだ。
慰謝料や養育費は発生する?
もちろん、慰謝料や養育費は発生するよ。浮気などによる慰謝料は、心に傷を負ったということで日本よりも多額のお金を請求できるわ。養育費に関しては、各州には児童扶養に関する独自のガイドラインがあり、裁判官によって最終額が決定するんだ。アメリカの場合は、国の生活保護制度が現金支給ではないので、子供が十分な暮らしを送れるように多額の支払いを行うのが通常で、子供に障害があればさらにその額が増えてくるんだよ。もし支払い義務を負わなかったら給料差し押さえ。
州別の離婚にかかる期間(人口の多い州5州)
・カリフォルニア州:離婚の申し立て後の居住義務6ヵ月。平均離婚成立期間は15ヵ月
・フロリダ州:平均離婚成立期間は、3~4ヵ月
・ニューヨーク州:平均離婚成立期間は、3~4ヵ月
・テキサス州:離婚の申し立て後の居住義務6ヵ月。その後、最短で2ヵ月
・ハワイ州:離婚の申し立て後の居住義務6ヵ月。その後、1~2ヵ月
離婚の申し立て後の居住義務というのは、「そこの州の住民ですよ」ということを証明するために、離婚申し立て後もある一定期間、自宅で暮らさないといけないというルール。
親権と子供がいた夫婦に発生する決まり
親権は、一方にドラッグ歴や逮捕歴がなければ共同親権が一般的。子供の養育費は半分ずつが基本だけど、離れて暮らす方がより多くを支払うルールで、子供が成人になるまでは両親が面倒を見ていこうねというスタンス。
シングルマザーの家計は厳しい?
先にも述べたように、共同親権が基本で子供が成人になるまでの養育費は男性側もがっちり支払う義務があるし、フードスタンプという制度もあるわ。また、アメリカの場合は子供を産んでも労働市場から締め出されることがないし、シングルマザーでもバリバリ働けるからさほど家計が厳しくはないんだ。
日本人との国際結婚の離婚率
アメリカに住んでいるアメリカ人の夫と日本人の妻の5年以内離婚率は80%。なんともビックリな数字だけど、主な離婚原因は育った環境が違い過ぎるうえでの価値観の違い。ほかにも、アメリカでは女性に自立心を求める男性が多いので、専業主婦のような暮らしを求めていた人には、「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうとか。
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