Webプロデューサー 殿村英嗣さん
「英語を身につけグローバルに活躍」
Successful Interview!
~英語力を活かして働く~ Vol.04
「英語を学び、英語力を活かした専門職に就きたい」という方向けに、自分の夢を切り拓いてきた先輩に成功の秘訣を紹介するインタビュー連載。4回目は、Yahoo!オークションをはじめ、数々のWebサービスを立ち上げた実績をもつ、殿村英嗣さんをお迎えしました。現在社内のグローバル化を推進している企業に勤める殿村さんに、社内公用語としての英語のあり方などを語っていただきました。
――英語はどこで学ばれたのですか?
私は亜細亜大学の国際関係学科(現:学部)に入学したのですが、当時は留学が流行っており、大学で学年全体を留学させるパイロットプログラムを始めようとしていたんです。これは国際関係学科の2年生が前期か後期に半年間留学するプログラムなのですが、そのゼロ期生として、半年間、Western Waghington Universityに交換留学するチャンスに恵まれました。
――もともと英語はできたのですか?
子供のころは洋楽が好きで、FM放送で流れる音楽を録音して聴いていたので抵抗感はありませんでしたが、話すことはできませんでした。しかし、このプログラムに参加して1か月したころ、寮でアメリカ人のルームメイトたちと雑談していたある瞬間に、突然英語が聞き取れるようになったんです。それまでは、ほとんど耳に入らなかった言葉が、急に理解できるようになりました。本当にうれしかったですねぇ。それ以降は、ボキャブラリこそ少ないですが、積極的に話すようになりました。留学中は日本人と一緒に行動してしまいそうになりますが、できるだけ一人でアメリカ人たちと行動すると良いと思います。
▲アメリカ人の友人と
――半年の留学から戻られてどうされました?
帰国してからも、大学で英語の学習は続けました。たとえば講義を聞いてノートをとるのですが、日本語でとらずに英語で書くとかですね。結構、英作文の練習になったと思います。そして、ワシントン州のWhatcom Community Collegeという短大に編入する手続きをしました。このコミュニティカレッジは、2年制で日本の短大のような学校です。本当は4年制の大学に編入したかったのですが、入学するにはTOEFL®で530点以上が必要で、私は500点ちょっとしかなかったんですね。でも、1年間コミュニティカレッジで学習してTOEFL®530点以上を獲得し、翌年、Western Waghington Universityに無事編入しできました。
――大学では何を専攻したのですか?
大学では「ラジオ局経営学」というのを専攻しました。これは「Self-Designed Major」というWestern Waghington Universityならではのプログラムで、学内の好きな教科を自分でチョイスしてオリジナルの専攻を作れるんです。
この専攻を作った理由は、当時日本のラジオはニュースもトークも流す総合局だけでした。ところが、アメリカのラジオ局は特化型で、音楽なら「ロックならロック。しかもハードロックだけ」という局なんです。しかも、局数も多くて、ちょっとチャンネルを変えるだけで違うジャンルの音楽が流れていました。日本で当然だと思っていたことがアメリカでは違う、いわゆるカルチャーショックを受けたんです。そこで、ラジオ局を運営したいと思い勉強しました。
――実際に学んでみていかがでしたか?
独自のカリキュラムなので、経営とか会計とか、ジャーナリズムの授業とか、いろいろな授業を受けられたのが良かったですね。地元のラジオ局でインターンシップもできたので、実際の現場を垣間見ることができました。
その結果、アメリカで働くのは自分の英語力では難しいなと感じました。学校で使う英語と、仕事(同僚)とのコミュニケーション英語と違うなと思ったんですよね。そこで、英語力を活かして日本で働くほうが、より活躍の場があると思いました 続きを読む
▲ラジオ局でのインターンシップ