目指せデキリーマン!
英文ビジネスメール虎の巻!
構成・文/和田鈴香(編集部)
普段、私たちがもっとも頻繁に使うコミュニケーションツールと言えば“メール”ですよね。日本のビジネスシーンでは、長い前置きに敬語たっぷりのビジネスメールを目にしますが、海外のビジネスメールの形式は、どうやら少し違うみたいなんです。ネイティブ特有のメールマナーを知らない私たちは、どんな文章なら相手の失礼にあたらないかと悩みがちです。そこで今回は、押さえておけば必ず役立つ、英文ビジネスメールの書き方の基本を伝授しちゃいます!
(和訳)
件名:緊急-会議日程の変更について
ギブソン様
11月30日15時からの会議日程のお知らせを拝見しました。
残念ながら、中国へ緊急の出張があり会議に出席できません。12月3日の同時刻に予定をずらしていただけませんか?突然の変更で申し訳ございません。
お返事お待ちしております。
鈴木ともみ
POINT 1〔件名〕
長すぎず短すぎない件名をつけましょう。一目で要件がわかるように、本文の内容を的確に伝えることが大切です。文字数を減らすため、“about”や“the”などの冠詞は省くのもポイント。また、「緊急」という意味の“Urgent(アージェント)”は急ぎの要件の時にのみ使うこと!注意をひきたいからとむやみに多用すると、いざという時に緊急の用件だと信じてもらえないことも。
POINT 2〔頭語〕
基本は“Dear”で始めます。名前は“Mr.”や“Ms.”など男女の敬称に、“Gibson”など姓のみ続けるのが一般的。ただ、相手の名前から姓が判断できなかった時は、例外的にフルネームで記載してもOKです。頭語の最後はイギリス式では“,(カンマ)”、アメリカ式では“:(コロン)”で締めます。
POINT3〔あいさつ〕
本題に入る前に一言あいさつを入れると、ビジネスメールらしいフォーマルな印象になります。また、相手のメールに返信する場合、「了解しました」というニュアンスで“Thank you for your information.”という表現がよく使われますよ。
POINT4〔締めの一言〕
本題のあとは突然文を終わらせず、“I am looking forward to hearing from you.”(お返事お待ちしております)と最後に一言添えると、より好印象です。これができてこそ、デキリーマン!
POINT5〔結語〕
“Dear”で始めたので、結語は「敬具」を意味する“Sincerely(シンシアリー)”を使うとフォーマルです。手紙では“Sincerely yours”と書きますが、メールの場合は短く“Sincerely”のみでOK。もう少しカジュアルな表現として“Best regards”や“Regards”が用いられる場合も多いですよ。
この他に英文ビジネスメールで重要なポイントは、要件や結論を先に書くことです。また、誤解を与えないように、事実や依頼内容ははっきり書きましょう。当たり障りがないようにと、回りくどい書き方をしてしまうのはNGです!
また、丁寧な頼み方の“We would like you to~”は“Please~”に、「決定します」という意味の“make a decision”は“decide”にするなど、失礼にならない程度に文を短くまとめ、1スクロール以内の文章量に収めると、とてもスマートなビジネスメールになります。最後には署名も忘れず入れてくださいね!
いかがでしたか?コツさえ押さえておけば、たとえスピーキングに自信がない人でも、海外の取引先に堂々とビジネスメールが出せるはず!職場での信頼度もグンとアップしちゃうかも!?