ビジネス英語の専門家に聞く
英語の履歴書・職務経歴書の書き方
間違えたら恥ずかしいビジネス英語
外資系企業に転職活動編 その2

履歴書とはいわば面接につなげるための「宣伝」のようなもの。
「できるだけ多くのことを伝えたい」というのが面接を受ける側の心情ですが、採用担当者は日々多数の履歴書に目を通します。読み手の立場に立って簡潔に、かつ重要な事をしっかりと伝えるためにはどういうポイントに気をつければ良いのかビズメイツ最高品質責任者伊藤氏に伺いました。
伊藤日加(いとう・ひか)
カナダ生まれの日系カナダ人。1996年、英語教師として、ベルリッツ・ジャパンに入社。その後、同社4校における主任教師として、教師の採用およびマネジメント、品質管理を担当し、4年連続エクセレントパフォーマンス賞を受賞。2008年より本社商品開発マネージャーとして、世界のベルリッツで使用されているビジネス向け教材、企業向けカスタマイズ教材の開発を行う一方で、企業向けのセミナー講師を担当。2012年6月、同社を退社。同年7月にビズメイツ株式会社を設立、取締役最高品質責任者に就任
まずは動画を観てみましょう!
ビズメイツ最高品質責任者伊藤氏が就職面接に必要な履歴書の書き方を動画で分かりやすくレクチャーしています。「オンライン英会話 Bizmates YouTube 動画シリーズ」は他にもビジネスの場面で役立つ英語のコンテンツが盛りだくさん。ぜひチェックしてみてくださいね。
英文履歴書の書き方3つのポイント
日本の履歴書スタイルとは全く違う海外の履歴書。そのルールと書き方のポイントを見てみましょう。
■Point1: 読みやすいフォーマットで書く
全体的に文字は極力少なく端的にし、ぱっと見た時に程良く空間があり、文字を詰め込んだ印象を与えないように仕上げましょう。改行・スペース・ライン・太字・大文字/小文字などを駆使して見やすく整えます。日本のように皆が同じ書式を使う事はありません。ここでもやはり、オリジナリティが重視されます。
Tip1:職歴は直近のものから順に書く
大学卒業後、新卒で働きだした会社から順番に書くのが日本式ですが、英語の履歴書では「直近の職歴」から書く事が大きな違い。知らずに日本式に書いてしまうと採用担当者の目には見づらく映り、その時点ではじかれることも考えられますので注意しましょう。
Tip2: 企業の説明を述べる
前職の企業名を書く際は、その横に簡単な企業説明を入れるようにします。業種、従業員数や売上などを書くと良いでしょう。
Tip3:主語を記さない
履歴書はあなたの経験であることが分かっているので、"I"という主語がなくても分かります。 なるべく文字数を減らして読みやすくするため、主語を省略するのが一般的。
"I conducted extensive market research・・・”と言いたいところでは
"Conducted extensive market research・・・"となります。
過去に行ったことについては過去形で、今行っている事に関しては" 〜ing”の形式で記しましょう。
■Point2: 結果/成果にフォーカスする
日本の履歴書では前職の業務内容を書くのが「職歴」の考え方ですが、英語の履歴書では「何を行ったか」よりも「どんな成果を出したか」が重要です。
Tip:必要な経験だけを書く
「転職=様々な経験がある」と転職が好意的に受け入れられる文化もあり、多種多様な経験を持つ人も少なくありません。そんな人は全ての経験を書くのではなく、今受けようとしている会社に関連する職歴のみを書くようにします。日本では「全てを漏れなく書く」ことはとても重要視されていますが、このポイントはしっかり押さえておきましょう。
■Point3: 成果に対する証拠を提示する
成果については、なるべく数字などで表すように心がけます。
伝えられる数字がある人は、表にまとめて記すと採用担当者が見やすいですし、履歴書の中に表を活用する人は少ないので、インパクトを与えられるかもしれません。数字で表せない事柄も、なるべく「結果としてどうなったか」ということを言葉で説明しておくようにします。
外資系企業の就職面接を控えている皆さんに朗報です。ビジネスに特化したオンライン英会話「ビズメイツ」では、英語での履歴書を添削してくれるカスタマイズプログラム Assist Lesson あります。1レッスン(25分)あたり387円でビジネス経験豊富な外国人トレーナーによるサポートを受けることができます。
次のページでは、模範的な履歴書から書き方を学んでいきます。
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間違えたら恥ずかしいビジネス英語 外資系企業に転職活動編
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その1 カバーレター&Eメールの書き方 |
その3 覚えておきたい英語面接の心得 |
その4 英語面接で聞かれる質問例と対策 |