全世界で話題沸騰の映画『LIFE !』
監督・主演のベン・スティラー来日!
Red Carpet Report! Vol.01
ジェームズ・サーバーの古典的名作小説「虹をつかむ男」を現代風にアレンジし、冴えない男の人生が変化していく姿を描いた『LIFE !』。そのプロモーションのために、監督と主演を務めたベン・スティラー氏が来日し、3月17日にレッドカーペットセレモニーが開催されました。
Cheer Up!Englishでは、その模様を2回に渡ってレポートします。今回は、速報としてフォトレポートを、次回はベン・スティラーさんが舞台挨拶で話された英語のコメントを原文で紹介します。まずは通訳の方の訳文を読んで、どんな原文だったか想像したら2倍楽しめますね!
――レッドカーペットは興奮の渦
開始予定時刻の19時15分。ファンの方たちは、カメラを片手にベン・スティラー氏の登場を今か今かと待ちわびます。その熱気は3月中旬の寒さを感じないくらい、私のいるカメラマン席まで伝わってきました。
そして、いよいよベン氏がセレモニー会場に登場し、ファンの歓声とカメラのフラッシュが彼をつつみます。はにかみながらほほ笑んだベン氏は、そのまま報道陣の待つエリアへ移動。各テレビ局の質問に答えていきます。
なかには「映画のような冒険を日本でする予定はありますか?」といった質問もあったようですが、特に予定はなしとのことでした。この質問は、劇中で主人公がLIFE最終号に載せる表紙写真をもらうために旅立ち、その経験を通して成長していく姿を描いていることにかけています。
各局の取材が終わるとレッドカーペットにて、ファンと対面。スチールやDVDにサインをしたり、一緒に写真をとったりとファンとの交流を楽しまれていました。
▲レッドカーペットにてファンと交流
セレモニーの最後は報道陣向けの撮影タイム。各社の「ビックスマイル!」の声に、とびっきりの笑顔を見せてくれました。
ちなみに、同じ会場には日本語吹き替え版で主人公の声を担当しているナインティナインの岡村隆史さんも来ており、ファンには2倍うれしいセレモニーでした。
▲撮影タイムのワンシーン
――舞台挨拶では岡村氏のハリウッド進出話も?
セレモニーが終わると次は舞台挨拶。舞台挨拶はレッドカーペットに参加していないファンが期待に胸をふくらませます。まずは岡村隆史さんのトークからスタート。吹き替えを担当することになったいきさつや周囲の反応など、おもしろおかしく語ります。今回の大役で、周囲からは「いよいよハリウッド進出ですね?」と言われたんだとか。でも本人は汐留のスタジオにこもっただけと悔しそうでした。
そして、いよいよベン氏の登壇。ファンの歓声に対し「ドモアリガト」と日本語で応えます。最初の挨拶では「この作品は僕にとっても、まるで一人旅をしたような、思い入れの強い作品なんです。ですから、今日はみなさんにご覧いただけることを、とてもうれしく思っています。そして、この映画を観て楽しんでいただき、何かを感じとったり、インスパイアしたりしていただければ、とてもうれしいです」とのメッセージ。
▲終始笑顔のベン・ステイラー氏
そして「監督として何を伝えたかったんですか?」という質問には「この映画は、いろいろなポテンシャルをもっているんだけど誰にも認められず見向きもされない、しかし毎日真面目に働いている男性の話です。彼は、誰にも見向きもされないから『こんな人間になりたいなぁ』と空想しています。その彼が、ある日チャンスに賭けようと思って自分の人生を変えていく、そして思い描いていた夢を現実に変えていく物語です。だからこの映画を観て、自分が『こうなりたい』と思っているみなさんも彼にインスパイアされて『ちょっとやってみようかな』と思っていただければ幸いです」と答えていました。
続いて岡村さんから「ハリウッドスターになりたい」と言われて「二人で映画スターになりましょう! 日本人とアメリカ人の相棒ものはいかがでしょう。『ビバリーヒルズコップ5』とかどうですか?」とお茶目な一面も見せてくれました。その後も岡村さんのハリウッド進出アピールは続き、ベン氏が「今撮影中の『ナイトミュージアム3』の声優なんてどうだい?」と言うと「日本で妖怪役をやったけど」とコメント。ベン氏も負けずに「可能だけど、明日バンクーバーに来られる?」とか「君のギャラは高そうだ」などと、吉本顔負けのやり取りが続きました。
▲どこまで本気か『ビバリーヒルズコップ5』の話題で盛り上がる2人
また「岡村さんが主人公の声優をやることをどう思いますか?」というファンからの質問に、「大変おもしろい方だとうかがっていたので、僕の演技を更におもしろくしてくれればと思っています」とコメントしていました。
最後に、観客席に降りてファンのみなさんとの撮影をし、楽しいひと時は終わりました。取材して感じたのは、とにかくベン氏がファンの人を楽しませようとしていてくれたことです。映画も感動的で、一度自分の可能性に挑戦をし始めた主人公がくじけそうになったとき、妄想の世界で憧れの女性に勇気を与えられるシーンは、思わず泣きそうになりました。人生に迷いがある方もそうでない方も、ぜひ劇場に足を運んでください。
※本文の訳文は、通訳の方のオリジナルを読みやすいように一部修正を加えております。
『LIFE !』
配給:20世紀FOX
2014年3月19日(水)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
公式HP:http://www.foxmovies.jp/life/
© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Right Reserved.
撮影・取材・文/さいとうよしかず(編集部)