IELTS ライティングの注意点 7
TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!
前回は、IELTSのライティングで求められる豊かな語彙とは何を意味するのかについて解説しました。今回はライティングの出題傾向について説明し、それに必要な語彙を身につけるにはどんな対策をしたらいいのか、具体的に紹介します。
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IELTS Writingセクションの出題傾向
IELTS Writingはtask1と 2に分かれ、配点は2が1の2倍であることなどは前に述べました。
1はグラフや図表を分析する問題です。
2では、与えられたトピックに関して自分の意見や主張を書くよう求められます。
タスク1では、比較表現のほか、増える、減る、横ばいなどの語彙が必要になることは容易に想像できるでしょう。
タスク2では自分の意見を述べるための表現が必要です。
しかし、それだけではありません。
IELTSライティングには社会問題を論じるための語彙が必須
タスク1も2も、内容は現代社会で話題になるようなことばかりです。
セクション1の出題例としては、架空のアプリのダウンロード数の推移、架空の土地の整備前と整備後を描いた地図、実際の都市の観光客数の推移などが出題されます。
セクション2で過去に出題されたものとしては、次のようなトピックがあります。
「今の世界で成功するために必要な資質は、大学を含むアカデミックな機関では学びようがないという意見もある。この意見にどの程度賛成、または反対か」
「今日、SNSやインターネットの影響力が強まっている。これは良い傾向といえるか、または悪い傾向か。自分の経験から述べよ」
このような問題の対策をするとしたら、英語で書かれた新聞記事などを読めばいいわけです。必要な語彙やフレーズであふれているはずです。しかし、英語の記事をそのまま読むのはハードルが高いという人も多いでしょう。時間もかかります。
幸い、英語圏のマスコミの記事を英語学習者用にリライトした無料のサイトがいくつかあるので、それを使って学習するのがおすすめです。
たとえば、Breaking News EnglishやEngoo, News in Levelsはだれでも無料で使えます。
ライティングに役に立ちそうな単語はチェックして、自分用の単語帳を作るのもいいでしょう。その際、必ずフレーズごとメモしておきましょう。新しい単語を使って作文をし、添削してもらうのも力が付きます。
英語のエッセイは、同じ単語を何回も使うのを嫌うので、同意語も意識して集めておきましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |