毎日Eトレ!【1563】さまざまな「分詞構文」の形

デイビッド・セイン先生が教える
大学受験対策でおさえておきたい文法のポイント

セイン先生が大学受験対策で役に立つ英語をご紹介します。受験までの空き時間、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、さまざまな「分詞構文」の形、です。

 

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The storm having passed, we resumed our journey.

嵐が過ぎ去ったので、私たちは旅を再開した。

 

分詞の前に別の主語を置くケース

先週に引き続き今回も「分詞構文」について学び、理解を深めていきましょう。

上の例文は、分詞構文を用いることによって、Because the storm had passed, we resumed our journey. という文の内容を簡潔に表現したものです。従属節で現在分詞(~ing)を使ったうえで、〈理由〉を表す接続詞 Because を省いています。

ここでのポイントは2つです。ひとつは時間の表現で、過去完了の had passed に対応させて(単なる passing ではなく)having passed とすることで、旅を再開した時点で嵐が過ぎ去っていたという前後関係を明確にしています。

もうひとつのポイントは、その having passed という動作の主体として、メインの主語である we とは異なる the storm を示していることです。分詞構文では、主節の主語と異なるものについて述べるなら、分詞の直前に別の主語を置きます。例文のような、2つの主語を示した形もしっかり覚えておきましょう。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

The prices being high, they still decided to buy the tickets.


値段は高かったが、それでも彼らはチケットを買うことにした。

 

▶この例文も、The prices と they という異なる2つの主語を示した分詞構文です。分詞構文ではいろいろな意味を表せますが、従属節に接続詞がないので、その意味を文全体から判断します。ここでは still(それでも)という副詞に注目して、Although the prices were high, they still decided to buy the tickets. といった〈譲歩〉の意味を表しているのだとわかります。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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