簡単!英語育児から学ぶ日米流子育て術
よく使う英語の指示表現と注意表現
英語での語りかけ育児から学べる
平川裕貴先生のしつけと習慣
日本と欧米文化両方の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴先生が、世界に通用する真の国際人育成に必要なことを教えてくれます。最終回の今回は、子どもによく使う指示と注意表現をまとめました。
指示表現
Wash your hands. 手を洗って
Hurry up! 急いで
Put on your shoes. 靴を脱いで
Take off your shoes. 靴を履いて
Put it back. それを戻して
Put it away. それをしまって
Come here. こっちへ来て
Sit down. 座って
Hold still. ジッとして
Clean up. 片付けて
It’s time to clean up. お片付けの時間よ
It’s time to finish. 終わる時間よ
注意表現
Don’t do that. そんなことしたらダメ
Don’t go there. そこへ行ったらダメ
Don’t touch it. 触っちゃダメ
Don’t step on it. 踏んじゃダメ
Don’t push him (her). 押したらダメ
Don’t swing it around. 振り回したらダメ
Don’t throw it. 投げたらダメ
Don’t get hurt. 怪我しないでよ
No running! 走らないで!
No shouting! 叫ばないで!
Be quiet! 静かに!
Stop talking. お話やめて
Stop! やめて! (止まって!)
Watch out! 危ない!
英語育児のメリット
英語育児のヒントになればとこのシリーズを続けてきましたが、最後に英語育児のメリットをお話したいと思います。
英語育児は、もちろん英語を学ばせたいという目的もありますが、実は筆者は、まったく別のメリットも感じています。
それは、しつけに関して日本語で注意すると、なんだかあれダメこれダメって、とっても口うるさく感じませんか? 言われる子どもの方もですが、言う親の方もストレスを感じますよね。
ところが、英語で叱ると、日本語ほどきつく感じません。
ネイティブスピーカーではない私達には、叱る言葉もオブラートで包んだように、子どもたちは少し柔らかく聞こえるのです。
それは、英語が抑揚のある言葉だと言うこともひとつの理由ですが、叱る親の方にも一瞬の間があり、理解する子どもの方にも一瞬も間があって、それがショックアブソーバーの役目をするのだと思います。
叱らなければならないことが多い幼児期ですが、日常生活の中に英語育児を取り入れていくと、親子ともに少しはストレスが軽減されるかもしれません。
英語育児は、英語を覚えさせなきゃとか使わせなきゃと堅く考えるのではなく、英語を聞くことや英語を使うことに対する抵抗感をなくしたり、英語に慣れさせるくらいの気持ちで取り組んでくださいね。
親が楽しそうに英語を使っていると、子どももきっと英語好きになってくれるでしょう。
皆様の英語育児が楽しく継続していきますように!
1年間ありがとうございました。
ライタープロフィール 平川 裕貴 (ひらかわ ゆうき)
元日本航空CA。英語スクールマネージャーを経て、1988年外国人講師による子ども英会話教室『リリパット』設立。長年欧米文化に触れた経験から、日本と欧米文化の優れた点を取り入れたしつけを提唱する幼児教育研究家。現在、3歳から6歳の子が通う幼稚園型英語スクールで、日本人としてのアイデンティティをしっかり持ち、広い視野と思いやりの心を持ったバイリンガルを育てている。スクール経営の傍ら、これまでに得た知恵や知識を広く伝えるべく執筆活動も開始。著書に『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』(アマゾン)『5歳からでも間に合う お金をかけずに子どもをバイリンガルにする方法』(彩図社)がある。また、コラムライターとして、ママ向けサイト『IT Mama』で、子育てに関する記事を執筆中。