簡単!英語育児から学ぶ日米流子育て術
Shopping List「買い物リスト」|前編
目からウロコ!日英いいとこ取り
平川裕貴先生のしつけテクニック
日本と欧米文化両方の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴先生が、世界に通用する真の国際人育成のために大切なことを教えてくれます。今回はShopping List前編。Shopping Listに関する親子の英会話を学ぶと同時に、子どものしつけや能力開発にも役立つアドバイスが盛りだくさんです。ぜひ英語育児やしつけの参考にして下さいね。
Shopping List|前編
Mom Before we go shopping, can you help me write a shopping list?
お買い物に行く前に、買い物リストを書くのを手伝ってくれる?
Child Yes, I can. What do you want me to do, Mom?
いいよ。何をすればいいの、お母さん
Mom Today I need some vegetables.
今日は、いくつか野菜が必要なの
Can you tell me what vegetables you know?
知っている野菜の名前言ってくれる?
Child I know onions!
たまねぎ知ってる!
Mom Yes, I need three onions. Anything else?
ええ、玉ねぎは3つ必要、他には?
Child How about cabbage.
キャベツはどう?
Mon Cabbage? I don’t need any today.
キャベツ? 今日は要らないわね
Child Carrots?
ニンジンは?
Mom Yes, I need one carrot.
ええ、ニンジンは1本いるわ
So now I have two kinds of vegetables on the list.
今リストには野菜が2種類ね
▶ Shopping Listを作るメリットとは?
日本のしつけや教育で、欠けていると思うことのひとつに、「考える力を育てる」という点があります。 いろいろな場面で、親から答えを与えてしまうのではなく、子どもに考えさせ、子どもから答えを引き出すようにしていきましょう。
そうすると、考えることが習慣になり、考えることが苦痛ではなくなり、自分で考える力がついていきます。
例えば今回の会話のようにShopping list を親子で一緒に作ると
◎子どもに考えさせることによって、考える力が育つ
◎頭に思い浮かべることによって、イメージする力、想像力が育つ
◎リストにすることで、必要なものと不要なものの区別ができる
◎忘れないためにはメモをとればいいと学ぶ
◎事前に準備する習慣がつく
◎お手伝いが楽しくなる
大人にとっては、なんでもないことでも、子どもにはたくさんの学びになります。
買い物の前には、ぜひ子どもと一緒にShopping listを作りましょう。
▶ 知っておいて損はない! 会話の中の英語豆知識
さて、ニンジンが出てきたので、今回は、ニンジンが好きなウサギについての豆知識を紹介します。 ウサギはrabbitまたはhare と言います。
rabbitは家ウサギ(アナウサギ)のことで、Peter Rabbitは日本でもお馴染みのキャラクターですね。
また、ウサギは子どもをたくさん生みますから、春のイースター Easter(復活祭)には、繁栄の象徴として、Easter RabbitやEaster Bunny(子ウサギ)として登場します。
また、家ウサギより大きい野ウサギは hareと言い、「二兎を追うものは一兎も得ず」は “If you run after two hares, you will catch neither” と言います。
また、かの有名なイソップ童話の「ウサギとカメ」は“The Hare and the Tortoise” と言います。
▶ 英語育児を成功させるコツは?
子どもが日本語で野菜の名前を言ったら、ママは、まず英語でその名前を言ってから、返事をして下さい。
例えば、子どもが「たまねぎ!」と言ったら“Onions? Yes, I need three onions“ と言う風に。 英語を学んでいる最中の子どもなら、強制して言わせようとせずに、親が英語を話すことによって、子どもが自然に覚えられるように語りかけていきましょう。
次回はShopping Listの【後編】をお届けします。公開予定は12月5日です。お楽しみに!
ライタープロフィール 平川 裕貴 (ひらかわ ゆうき)
元日本航空CA。英語スクールマネージャーを経て、1988年外国人講師による子ども英会話教室『リリパット』設立。長年欧米文化に触れた経験から、日本と欧米文化の優れた点を取り入れたしつけを提唱する幼児教育研究家。現在、3歳から6歳の子が通う幼稚園型英語スクールで、日本人としてのアイデンティティをしっかり持ち、広い視野と思いやりの心を持ったバイリンガルを育てている。スクール経営の傍ら、これまでに得た知恵や知識を広く伝えるべく執筆活動も開始。著書に『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』(アマゾン)『5歳からでも間に合う お金をかけずに子どもをバイリンガルにする方法』(彩図社)がある。
また、コラムライターとして、ママ向けサイト『IT Mama』で、子育てに関する記事を執筆中。