海外で買い物、日本人向けはどれ?
シャンプー、ヘアケアの英語フレーズ
髪の色や人種によってもたくさん
ある、商品の見分け方を覚えよう

海外生活を長く続けていくことで、日本を離れる時に用意した使い慣れた日用品を使い切り、いざ挑戦する薬局デビュー。日常会話ができてきたと思っていても、普段触れることのない「美容用語」には戸惑う方も多いはず。もともと黒髪もブロンズヘアの方も多い欧米諸国で、自分に合うヘアケア製品を見つけるのは至難の技です。
少しでも合うヘアケア製品に出会えるよう、頻出単語をご紹介します。
私は、髪質はあくまで普通、毛量はやや多く、生まれつきの黒髪です。女性用のシャンプーは日本同様、海外で探していても「どれも自分に良さそう……。」と思わせるようなフレーズを使い、カラフルでおしゃれなパッケージとなっているため売り場でじっくり悩んでいたら、店員さんが話しかけてくれたことがあります。
店員 Would you like me to help you choose the right one?
あなたに合うシャンプー選び、手伝いましょうか?
私 Could you? I’ve been using this for the last couple of months but it doesn’t seem to be the right one for me.
いいですか? 今、このシャンプーを使って約2ヵ月になるんですが、合ってない気がするんです
店員 I see. Would you mind if I feel your hair so I’d have a better idea which to recommend?
なるほど。髪を触ってみていいですか?その方が合うシャンプーを奨められるわ
私 Sure, but I haven’t washed my hair since last night…
もちろんいいけれど、昨夜から髪を洗っていないんです……
店員 Last night?! Are you sure you are right? My hair would be greasy and sticky if I don’t wash mine every 10hours!
昨夜? それ記憶正しい? 私は10時間ごとに髪を洗わないとベタベタで脂っこくなるわ
少し驚いて、その後いろんな白人女性にシャンプーや髪質について聞いてみました。私の周囲では、おもに白人のロングヘアーの女性たちはその多くがベタつきや痛みに悩んでいました。ほぼ全員の女性が朝と夜のシャワーとシャンプーを欠かさないようです。ちなみにその店員さんには、枝毛だらけの私の髪を「全く痛んでいないバージンヘアのような髪」と褒めてくれて、所変われば美の基準も変わるのだなと思いました。
そんな環境だからこそ、まずは必ず自分の髪質に合うシャンプーを選ぶことが大切です。
髪色や髪質の基本情報を知っておこう
Blonde 金髪の髪
大変細く、猫毛のようなので、髪にコシを出したりボリュームを出すための処方がされています。
Brunett 茶〜黒髪
黒人の黒髪ではなく、白人で色素の濃い人たちの髪色。
アジア人はもちろん選びがちですが、そのままbrunett用を使っても乾燥しがちだったりボリュームが出過ぎてしまったりして、髪色は似ていても質感が違うようです。
Gray 白髪
日本では白と言いますが、英語ではグレイヘアです。
Curly カールがかった髪
カールヘアは、内や外に向けて丸めて全体が縮んでいる髪です。ミュージカルのアニーや、お婆さんたちに人気なあのパーマスタイルがイメージに近いでしょう。
Wavy ウェーブがかった髪
波型で、三つ編みを解いたあとのような雰囲気の髪がこちらです。白人の方たちはwavy+curlyが合わさった髪質の方も結構いますので、シャンプーパッケージにstraight(ストレート)と書いてあるような商品は、このように本格的な癖毛に悩んでいる人に向いています。
Frizzy チリチリの髪
主に白人系の欧米人に多い細い髪がですが、その細い髪の毛が傷んだ様子を表しています。
Sprit hair 枝毛
傷んだ髪といえば枝毛ですが、海外でも悩まされる方も多く、パッケージにtreat sprit endsと書いてある枝毛修復用のシャンプーもよく見かけることでしょう。
Color-Treated Hairカラーリングされた髪
地毛でブロンドの人は思っているほど多くはなく、ブロンドに見せるために脱色したりカラーリングしている場合も多いんです。いろいろ試していった中で、個人的には日本人のカラーリングされた髪質にはBrunetteのColor-Treatedが一番向いているかなと感じました。
Cuticleキューティクル
髪の毛の表皮であるキューティクルは、潮風や強い紫外線などのダメージを受けて剥がれ落ちることで髪自体のツヤを失わせ絡まりやすくなりますが、髪の調子を整えたいならこの表記のあるシャンプーを探してみるのもいいかも知れませんね。
Dandruff フケ
海外といっても海の近くや内陸の乾燥地帯に滞在していると、頭皮の油分・水分バランスが崩れてフケに悩まされることも意外と多いんです。シャンプーをフケ用のものに変えてみるだけで改善されたりするので、その際はトライの価値ありです。
ヘアケア製品の基本用語をチェックしよう
Leave-in conditioner 洗い流さないコンディショナー
日本にもある、ドライヤーやヘアアイロンを当てる前に使うヘアミルクのようなものです。
Clarifying 汚れをしっかり落とす
べたつき、頭皮の臭いをしっかり洗い落としたい人向けと言えます。
Volumizing ボリュームを出す
毛量や毛の細さが足りず、ふんわりさせたい髪向けの処方です。
Straightening まっすぐ(直毛)にする
癖毛だったり痛んでパサついている髪に合います。
Smoothing さらさらにする
手触りがよく、しっとりしすぎない仕上がりが好みの方に向いています。
Reversing perms パーマを蘇らせる
取れかけてきたパーマのカールを強く戻してくれる処方です。
Detangle からまりを解く
クシも通らないようなくせ毛で困っている方に向いている処方です。また、スプレータイプのDetanglerというスプレーもスタイリング剤の近くでよく見ます。
Softens 柔らかにする
ゴワついた髪を、柔らかくしてくれるので硬い髪の方は挑戦してみる価値ありです。
Protects against heat damage 熱のダメージから守る
熱にも負けない髪にする、なんてキャッチコピーが日本でも使われますが、同じような意味合いでしょう。
Hydration 保湿
moistureと同じように使われますが、水分補給の意味合いも強い言葉なのでパサついた髪に向いています。
Just-washed freshness 洗いたてのような爽やかさ
ベタつきがちな方におすすめの処方で、ふんわりさせてくれることが多いです。
Frequently straightened hair 頻繁にヘアアイロンをかける髪
ヘアアイロンなどで髪を巻いたり、ストレートにのばすことを頻繁にしている人に向いているものです。
Reacts with heat 熱に反応
ヘアミルクや、ドライヤー前に使えるトリートメントスプレーなどに書かれていることが多いです。
Root to tip 根元から毛先
ヘアケア製品で多く見かけますが、根元はroot、毛先の先端をtipという単語で表現しています。Root to tip treatmentとパッケージに書いてあれば、言葉の通り髪全体に使用できるトリートメントという商品になります。
Dry shampoo ドライシャンプー
アフリカ系黒人の人はブレイズ(日本語ではブレードと言います)していたり、シャンプーしたての時は髪がふんわりしすぎてしまうのでオイリーなかっこいい感じを保つためにギリギリまで髪を洗わない傾向もあります。一般的に10日に1度程度しか髪を洗わないので、女性が臭いを気にしたりカールを整えるために「ドライシャンプー」を使って整えています。決して「乾燥した髪用」のシャンプーというわけではありませんので要注意です。
ライタープロフィール●Yurika L Fabre
結婚して10年目を迎えたオーストラリア人の夫と、ハーフの子どもたちと都内在住。アメリカ留学やひとり縦断旅、オーストラリアでのワーキングホリデーや大学生生活、仕事を経て学んだ文化や言葉の違いの面白さについて発信している。