アメリカ留学生活に早く慣れるために知っておきたいこと注意したいこと

アメリカ留学前の準備に必ず読んで!
実経験からのアドバイス

これから留学シーズン! 準備を始めている方も多いのでは? 私自身アメリカ留学中、文化の違いを感じることはたくさんありました。でも事前に知っておくと何となく生活の中でしっくりこないことも、「こういうものなんだ」と知ることで留学生活の心構えも違ってくるというもの。

今回はライター個人の実体験をもとに、私が思ったこと、感じたことを”独断と偏見”でお伝えしようと思います。ひとくちにアメリカと言っても州によってまるで違う場合もあるので、おもに私が留学していたニューヨークでの経験になりますが、気をつけるべき点だけでも読んで参考にしてみて。

知らない人が突然話しかけてくるのは「フレンドリーな国民性」だけじゃない

まずこれです。日本で、いきなり知らない人が話しかけてきたら少し警戒しませんか? 特に、ぼーっとカフェで並んでいるときや、エレベーターに乗っているときなどアメリカ人は普通に話しかけてきます。

気さくなアメリカ人の国民性もあるかもしれませんが、「スモールトーク」と呼ばれていて、相手に「敵意がないですよ」と示す行為ともいわれています。

さまざまな人種や宗教の人が共存するアメリカ社会では、相手から攻撃されたり誤解を招いたりしないように、声を掛け合う文化が自然と生まれたようです。(もちろん単にフレンドリーな人もいます)

このような文化的背景から、異性間ではナンパも多いのですが、同性から話しかけてくることも多々あります。

例えば歩いていると、いきなりおばあちゃんがWhat time now?「今何時?」ぶしつけに聞いてきたり、カフェで隣に座った人が、Good weather, huh?「いい天気じゃない?」と話しかけてくるなど。そこから会話が生まれ、友達になったりもします

私が特に嬉しかったのは、服を褒めてくれる人が多いということ。I like your jeans.「そのジーンズ好きだな」Where did you buy your shoes?「靴どこで買ったの?」など、相手にを褒めながら、興味の対象が同じであることを伝えたい確認することができます。

嬉しくないのは、やる気のないHow are you?です。日本でいう「いらっしゃいませ」なんですが、その日の店員さんの機嫌によって大分と対応が変わります。そんなんなら、言わなくていいよと思うのですが…。

そんな感じで、日本とは違って、いろんなところで会話が生まれるアメリカ。全然知らない世界の人とも知り合えるので、これは良い文化だなと感じました。留学してスモールトークに挑戦するなら、相手の素敵なところを褒める会話からしてみると良いでしょう。

 

 

差別はどこでもある。でも助けてくれる人も多いのもニューヨーク

私はニューヨークに留学をしていました。なので、基本的にはNYのことを話していると思ってください。

まず、ニューヨークは様々な人種がいるので、あからさまな人種差別はありませんでした。もっとも、重要なのは「英語を話せるか」でした。変な英語になってしまったり、ゆっくり話していると嫌な顔をされたりすることは多々ありました

また、留学中だと、アメリカ人だけではなく、他国の留学生と知り合うことも多いと思います。国の指摘は避けますが、やはりヨーロッパ諸国からの留学生はアジア人と会話するのを避ける人もいます。語学学校でペアを組んだりして、会話の練習をするときにあからさまに話したくない態度の方もいました。こんなとき、自分がアジア人なんだとはっきり認識することも多かったです。

辛い気持ちになってしまうこともあるかもしれませんが、気にせず自分の意思を伝えましょう。アメリカでは謙虚な姿勢は損をします。

日本では周囲への気遣いがマナーとして必要になりますが、アメリカでは「自分の意思をしっかり伝えること」が大人の振る舞いであり、重要です。どうせなら、言語だけでなく文化の違いも学んで、理解し、強くなればいいのです。

もっとも、悪いことばかりではなく、助けてもらうことが多かったのも事実。なんて言ってるかわからなくて困っているとき、必ず誰かがCan I help you?と声をかけてくれます。私はドジで何度も凸凹の道路でよく転んだのですが、すぐに誰かがAre you okay?と声を掛けてくれて立ち上がるのを助けてくれました。

私が差別に悩まなかったのは、NYという土地柄が幸いしたのかもしれません。都会は、民主党支持者が多く、リベラルな考えの人々が多い傾向にあります。とくに、NYやLAなどは比較的最近入ってきた移民も多く、人種・宗教の構成もさまざまであることが理由のひとつです。田舎に行くと、共和党支持層が多く、保守的考えの人々が多いのが特徴です。

リベラルな人たちは、外国人に寛容。反対に、保守層は敏感という構造があります。このように、一概には言えないことも多いのですが、都会は比較的差別がなく、田舎にいけばいくほど、差別は増える傾向にあります。

日本ではなかなか直面することが少ない状況ですが、「日本ではない」ということを念頭に、あまり辛くなったら日本人に話すなど、柔軟に留学生活を送るようにしましょう

 

 

日本の比じゃないほど格差が激しく、ホームレスの多さにびっくり

NYやサンフランシスコでよく見かける光景ですが、ホームレスがものすごく多く、これには本当にびっくりしました。

日本ではホームレスの方を見かけることあっても、「ちらほら」レベル。でもNYやサンフランシスコではあらゆる街角にホームレスがいるんです。地下鉄では、「gimme pennies.(小銭ください)」と言って、回っている方もいます

誰があげるんだろうと不思議でしたが、小銭をあげる方も多く見かけました。「かわいそう」と思うから渡している人もいると思いますが、文化的にはキリスト教の精神が影響しています。

キリスト教では、原罪といって人は生まれながらにして罪を背負って生まれてきています。そして、その罪に対する贖罪(しょくざい)をするために、恵まれない人たちに施しをするという価値観があるのです。このような背景からキリスト教の精神で恵まれない人たちに施しをするという価値観の方も多いようです。

アメリカは資本主義大国ですが、資本主義は格差を生む構造なんだなというのが身をもって体験できてしまいます

ここでワンポイント英会話です! 物乞いをする人は英語で「beggar」と言います。あまりいい言葉ではないですが、都会ではよく耳にする言葉なので、覚えておきましょう。

 

 

留学中、危険から身を守るために気をつけるべきことはこの3つ!

 

留学生が危険な目にあうことは少なくありません。言葉や文化の違いを理解せず、無防備になっている人が多いからです。これから留学するならぜひ、以下のことに注意してください。

 

①女の子はナンパについていかないで。本当に。

アジア人は黒髪ロングでニコニコしているだけでモテます。これに勘違いする女子はけっこういるので、浮かれてついていかないようにしてください。

女性の被害情報は「恥ずかしい」という思いから表に出ないことが多いのが実情です。実際は、ナンパで暴力やレイプ被害にあう女性もいます

また、クラブで男性がベタベタしてきて、怖くなってトイレに逃げたら、「誘っている」と勘違いされたという話もあります。ナンパについていかないだけでなく、無駄に男性にニコニコするのも避けましょう。勘違いで被害にあう可能性があります。

 

②男女問わず大通りを歩け!

知らない小道には危険がいっぱい。人通りが少ないと現地の人でも強盗に襲われることもあるので注意。また、銃を持っている人がいることもお忘れなく

 

危険な地域には足を踏み入れるべからず

留学半ばになってくると、安心感が生まれ、「まぁ大丈夫か」と思ってきます。それくらいの時期こそ一番注意が必要。楽しすぎて「まぁいいか」で、トラブルに巻き込まれる人は大勢いるんです。   

最後におまけです。NY限定ですが、公共の場所での飲酒は禁止です。外で酔っ払って千鳥足になっていると警察に連れて行かれます。なんの病気もないのに、病院で手続きさせられ、10万円お支払いになることも。ですので、くれぐれもご注意を!                     

 

留学は一生の思い出になる。目一杯楽しんで!

びっくりすることから気をつけるべきことまでいろいろ書きましたが、何より楽しむことも重要。驚いたり、嬉しくなったり、悲しんだり、寂しくなったり、一生分の思い出ができるはず。留学生活をエンジョイしてきて!

 

 

ライタープロフィール●yuikomore

関西在住。ロースクール卒のアラサー世代。司法浪人中に始めたライター業がいつの間にか本業に。ファッションからジェンダー、法律まで様々な記事を執筆。ファッションメディアの編集も担当。NY留学中に「居場所はここだ」と勝手に感じ、さらに進学検討中。絶対音感の洋楽マニア。すぐに使える英語をモットーに、皆さんとスキルアップを目指します。

 

 


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