IELTSアカデミック リスニングの注意点 3

TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!

前回の記事では、IELTSリスニングの構成や時間、問題内容、解答形式などの基本情報についてまとめました。今回は、IELTSリスニングの特徴について、もう少し深堀してみます。

 

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IELTSリスニングはマルチタスク

他の英語検定試験、英検やTOEIC、TOEFLでは、音声が再生されている間は聞くことに集中できます。問題文を見たり、メモを取ったりしながら聞く人もいますが、取らなければ解けないというものでもありません。

しかしIELTSのリスニングでは、音声を聞きながら答えを埋めたり、メモを取ったり、地図や図表、テキストを追っていくことを求められます。実際に留学した場合、このようなタスクは講義を聞きながら行わなければならないので、IELTSアカデミックでそれを求められるのも当然といえば当然です。

読んだり書いたりしながら聞くということが得意な人もいれば、苦手な人もいます。IELTSの出題傾向に即した対策問題を使って練習しておきましょう。

 

どの英語力の人も同じテストを受けるIELTS

英検は級によって難易度に差がありますが、IELTSはTOEICやTOEFLと同じように、すべての受験者が同じテストを受けます。ですから、難しい問題と簡単な問題が混ざっています。

特に、記述式で空欄を補充する問題では、ごく単純な単語を入れれば済む場合もあり、あまり構えてしまうと簡単な問題でミスをする可能性もあります。

 

どの専攻の人も同じテストを受けるIELTS

理系の人も文系の人も同じテストを受けるので、少数の人しか知らない専門用語が解答となることはありません。

前回の記事でご紹介したとおり、セクション4では学術的な内容も出題されるため、知らない単語が出てくる可能性はあります。しかし、その単語の意味やスペリングを正確に知らないと答えられないような問題は出ません。そうでないと、専攻によって有利な人と不利な人ができてしまいますね。

具体的には、たとえば空欄補充問題では次のような傾向があります。

本文を要約したテキストが与えられ、ところどころに空欄が空いているとしましょう。このとき空欄に入る言葉は、本文の重要なところとはかぎりません。

IELTSは英語のテストであり、科学や社会学、文化史等のテストではありません。

もし自分で本文を要約しなければならないとしたら、もちろん本文の重要なところを抑えなければいけません。しかしIELTSではすでにほとんど要約はできあがっていて、ちょっと穴が空いているところに1語か2語補充するわけです。その際、その1語か2語は本文の重要なコンセプトを表す語とはかぎらないということです。

IELTSアカデミックのリスニングでは、専攻がなんであれ、英語圏で大学に通う人のほとんどが知っている言葉を理解し、書くことができる能力を求められています。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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