アメリカの遺伝子組み換え食品=GMO
法律や表示マークってどんなもの?
遺伝子組み換え食品表示義務の今
GMOを避けるためのノウハウも!
アメリカで遺伝子組み換え食品を避けるには?
それでは、アメリカに滞在する際に遺伝子組み換え食品を避けるにはどうしたらよいでしょうか。
この点、米農務省(USDA:United States Department of Agriculture)管轄の全米オーガニックプログラム(NOP:National Organic Program)により、全米で統一的にオーガニック食品の認定が行われています。
この認定の基準はとても厳格で、遺伝子組み換え作物の使用は禁止されていることもあり、USDA ORGANICマークが表示されている食品は安心して購入できます。
USDA ORGANICマーク
また、2008年に設立された非営利団体のNON GMO Projectも、北米において非遺伝子組み換え食品および製品の認定を行っており、NON GMO Project VERIFIEDマークが表示されている食品なら安心して購入することができます。
NON GMO Project VERIFIEDマーク
自然食品を中心にそろえているスーパーマーケットチェーンのWhole Foods Marketも、独自に非遺伝子組換えの商品を認定しブランド化して販売しています。365 EVERYDAY VALUEというマークが付いている商品がそれです。
ただし、動物由来の製品(肉、牛乳、チーズ、卵など)については、そのもとになる家畜の餌に遺伝子組み換え作物が混入しているか否かまで確認をしていないとのこと。
気になるようならこれらの製品については、USDAまたはNON GMO Projectの認定があるものを購入しましょう。
365 EVERYDAY VALUEマーク
動物由来の製品については、USDAまたはNON GMO Projectの表示を確認しましょう。
その他、商品ごとに独自の表示をしていることもあるので、注意深くパッケージを見てみると良いでしょう。
独自のno GMOの表示例
アメリカならではの事情によるスーパーマーケットの特徴とは?
アメリカのスーパーマーケットチェーンの種類は日本以上に豊富です。 多国籍で多人種からなるお国柄のため、宗教上の理由やベジタリアンなどの食事制限がある場合や、収入などに応じて選ぶことができるようになっています。
このため、とにかく安い商品を提供するスーパーから、厳選されたオーガニック系の商品だけを提供するスーパーまで、消費者の幅広いバックグラウンドに対応できるように、さまざまなスーパーが存在するのがアメリカのスーパーマーケットの特徴と言えます。
日本以上に安全なスーパーもあるの?
前述のWhole Foods Marketは、オーガニック食品やベジタリアンやビーガン食品の品揃えが非常に豊富です。また、オーガニックコスメや生活雑貨なども販売したり、店内にビュッフェ形式のお惣菜コーナーやバーがあったり、店内をブラブラしているだけであっという間に時間が過ぎてしまうような、見ているだけでも楽しいスーパーです。
厳選されたオーガニック製品に力を入れているので、価格帯は他のスーパーと比べるとかなり高めですが、非遺伝子組換え食品の品揃えも抜群。ですから日本の一般的なスーパーよりも安全性が高いと言えるかも知れませんね。
アメリカに滞在する際にはぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
Whole Foods Marketの外観
オーガニックのフルーツや野菜が山積みになっている
棚には非遺伝子組み換え食品がずらりと並ぶ
オーガニック系のコスメや生活雑貨も売っている
人気のお惣菜ビュッフェコーナー
店内にバーもある
ライタープロフィール 牧野 麻耶(まきの まや)
静岡県出身。シリコンバレー在住。法科大学院卒業後、法律事務所に勤務し知的財産関係の仕事に従事。2014年、IT関係の会社に勤めるアメリカ人夫の本社転勤に伴い、退職してカリフォルニア州に移住。
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