毎日Eトレ!【138】便利なa bitを
使ってもっとネイティブっぽい英会話に
bitの使い方マスターしよう

ネイティブの会話にはよく “a little bit”などbitという語が登場します。英語の教科書ではなかなか目にしないこの語は、実際の会話でどのように使ったらよいのかをご紹介します。
bit
だけ
解説
先に例文を見てみましょう。
<例文>
I helped Tom’s homework just a little bit.
トムの宿題、ほんのちょっとだけ手伝ったよ
例文からも分かるようにa bitがなくても十分意味は通じます。それではなぜ、このa bitが必要なのでしょうか。それはbitにはちょっとだけ、の「だけ」と強調する役割があるからです。
ちなみにロンドンでは実際にbitを使った、See you in a bit.「じゃあまたね」という表現を耳にして、なるほどー、と感心しました。
よく日本ではSee you.「また会いましょう」で使われることの多い表現ですが、これにin a bit「ちょっとの間に」が入ることで、またすぐにあなたに会いたい、離れている間はちょっとだけだよね、という好意的な意味合いが含まれます。これは家族間でもよく使われていて、日本でいうと「いってきます」に近い表現になるかもしれません。
他にもいくつかbitの使用例を紹介します。
A bit of~「ちょっとの」「ちいさな~」
I will give you a bit of advice.
ちょっとだけ忠告しておくね
Not a bit~「全く~ではない」(否定の表現の中で)
What he said was not a bit funny.
彼が言ったことは全く笑うようなことじゃないよ
A bit +形容詞 「少し」「やや~」
The class was a bit hard for me.
その授業はちょっと自分には大変だった
いろんなbitの使い方、覚えて使ってみましょう。
ライタープロフィール●M.K
小中時代をアメリカ、ワシントンの現地校で過ごす。帰国後ICU高校入学、都立大人文学部、途中オーストラリアのマッコリー大学へ交換留学。現地での専攻は英語科教授法、多文化多言語教育。10年間働き、大学院修士課程卒業。現在は応用言語学、モチベーションの研究に携わっている。